カミソリなどを使用してムダ毛処理していると、肌の中に毛が埋もれてしまい黒ずんで見えることがあります。
上記は「埋没毛(まいぼつもう)」と言われ、カミソリなどでの除毛後によく起きる特有の症状です。
そのため、埋没毛で悩まれている方も少なく、そのような方たちにおすすめなのが「除毛クリームでムダ毛を取り除く方法」です。
本記事では、「なぜ除毛クリームが埋没毛を起こしにくいのか」や「埋もれてしまったムダ毛の取り出し方」などについて紹介しております。
ムダ毛が皮膚の下に隠れてしまい、黒ずんで見えるのに悩まれている方は、ぜひ参考にしてみてください。
埋没毛ってなに?
埋没毛とは、ムダ毛の毛先が肌の表面から顔を出す前に皮膚が生成され、埋もれてしまう状態のことを言います。
そのため、埋没毛が起きている肌の表面は、黒い斑点のように見える原因につながるのです。
埋もれてしまったムダ毛は成長し続け、毛先だけが「ちょん」と顔を出すこともあれば、伸びたムダ毛が行き場を失い、皮膚の中で次第に丸まった状態になることもあります。
見た目が不自然になるだけでなく、肌触りがザラザラと感じることがあるのです。
埋没毛により皮膚が黒ずんで見えると夏の暑い時期など、肌が露出する服を着用するのが億劫になる方も多くいらっしゃるので、気をつける必要があります。
埋没毛が起きる原因
埋没毛が起きてしまう原因には、主に以下2つの理由が挙げられます。
■埋没毛が起きる原因
・除毛する際に生じる肌へのダメージ
・古い角質が蓄積
肌にダメージを与えたり、毛穴を塞いだりする角質が主な原因です。
埋没毛を起こす原因についてそれぞれ詳しく説明していきます。
除毛する際に生じる肌へのダメージ
もともと、人間の肌には外的ダメージから肌を保護しようとする「バリア機能」が備えられており、除毛によって刺激が加えられることで、過剰に作用してしまいます。
除毛は必ずと言ってよいほど肌にダメージを与えてしまう行為のため、バリア機能が過剰に反応し、ムダ毛が伸びきる前に毛穴を閉じてしまうことで、埋没毛の原因につながるのです。
埋没の原因になる除毛の仕方には以下の3つがあります。
■肌へのダメージとなる除毛の仕方
・カミソリや電気シェーバーによる除毛
・毛抜きによる除毛
・短期間で何度も除毛する
ムダ毛を除毛する際に多くの方が使用しているであろう「カミソリ」や「電気シェーバー」も、肌を傷つけてしまっています。
上記それぞれの肌を傷つける経緯についても説明していきます。
カミソリや電気シェーバーによる除毛
除毛するのに必要なカミソリの刃は、ムダ毛を簡単に除去できますが、肌の表面も削っていることから大きなダメージを与えています。
一方、電気シェーバーは「カミソリよりも肌へのダメージが少ない」と言われておりますが、ムダ毛除去する以上、刺激から避けて通れないのが事実です。
カミソリや電気シェーバーを使用したあと、肌が白い筋のようなものが入っているのを見たことはないでしょうか?
あの白い筋は、まさにダメージを与えている証と言っても過言ではありません。
また、カミソリや電気シェーバーの刃は使い続けることで古くなり、切れ味が悪くなります。
古びたものを使用することでムダ毛を引っ張ってしまい、肌に余計な負担をかけるので注意が必要です。
毛抜きによる除毛
毛抜きは根本からムダ毛を除毛できることから、カミソリや電気シェーバーと比較して生えてくるまでに時間が長かったり、黒い斑点ができず綺麗な肌にできたりするメリットがあります。
しかし、ムダ毛を無理やり引っ張ることで、毛穴の内側にも刺激を加えてしまい、肌に大きな負担をかけているのです。
そのため、バリア機能が強く働き、埋没毛になりやすいと言えます。
綺麗に除毛できることから、痛みを我慢してまで毛抜きしている方も多くいらっしゃるかと思いますが、埋没毛になりやすい原因なので辞めましょう。
短期間で何度も除毛する
肌に刺激を加えることが埋没毛の原因と説明しましたが、忘れてはいけないのが「短時間で何度も同じ箇所を除毛したり」、「短期間で除毛を繰り返したりする」ということです。
当然、肌に休ませる期間を与えず、除毛を頻繁に繰り返してしまうと、その分ダメージを加えることにつながります。
カミソリや電気シェーバーなどを使っていると、どうしても綺麗にムダ毛処理できないことが多々あります。
だからと言って、頻繁使用することで埋没毛になりやすいので気をつけましょう。
古い角質が蓄積
肌には潤いを保つ働きがある「角質」が存在し、肌の細胞を新しくする「ターンオーバー」によって、古い角質は剥がれ落ちていきます。
しかし、ターンオーバーが生活習慣などの原因により乱れることで、古い角質が排出されず、毛穴が閉じていってしまうのです。
そのため、角質が蓄積してしまうことから皮膚の層が厚くなり、ムダ毛が埋もれてしまう原因につながります。
一方、「埋没毛が起きるを防ぎたいから」と、必要な角質まで除去してしまことで乾燥肌を招きます。
乾燥肌は肌を守る機能が低下しており、肌にダメージが加わりやすいため、埋没毛が起きやすい状態です。
除毛クリームは埋没毛ができにくい
最近では、保湿成分や肌の環境をすこやかに保つ成分が多く配合された除毛クリームがネット通販などで手軽に購入できます。
美容成分を多く含んだ除毛クリームは刺激が抑えられており、埋没毛ができにくいと言えます。
綺麗にムダ毛を取り除けることから除毛クリームを拭き取ったあと、黒いポツポツができにくいのもメリットの一つです。
また、カミソリなどでムダ毛処理すると毛先が尖り、指で触るとチクチクしてしまうのですが、除毛クリームだと丸くなるため、チクチクすることはありません。
ムダ毛除去の際に埋没毛や黒いポツポツが気になる方は、除毛クリームを使用してみることをおすすめします。
以下の記事では、除毛クリームで黒いポツポツができてしまう原因について紹介しているので、既に使用している方は伴わせて読んでみてください。
除毛クリームで埋没毛は治せない
ムダ毛を溶かすことで綺麗にムダ毛処理できる除毛クリームですが、既に発症してしまった埋没毛は治せません。
肌の表面に露出しているムダ毛を除毛できたとしても、皮膚に隠れてしまったムダ毛までは取り除けないのです。
除毛クリームはムダ毛を溶かすと同時に、肌の表面も少なからず溶かしてしまう特徴があります。
そのため、皮膚の中にあるムダ毛まで除去できる強い刺激の除毛クリームがあったとしても、危なくて使えないことでしょう。
埋没毛を治す方法として、除毛クリームを使用するのは意味がないことをきちんと覚えておきましょう。
埋没毛が起こりやすい部位
埋没毛はムダ毛がある以上、どこの部位にも起こりうる症状ですが、実は発症しやすい部位が存在します。
「太くて濃いムダ毛が生えている部位」は比較的に発症しやすく、詳細について下記にまとめました。
■埋没毛が発症しやすい部位
・髭、VIO、脇
太くて濃いムダ毛は細くて薄いムダ毛に比べると強度が高く、除去しようとすると、どうしても引っ張る状態になり肌を傷つけてしまうのです。
そのため、カミソリや電気シェーバー、除毛クリームのどのアイテムを使用したとしても、除去するのに手こずります。
埋没毛が起こりやすい部位を除毛するコツとしては、事前にお湯や蒸しタオルでムダ毛を温めておくと、取り除きやすくなるので試してみてください。
毛嚢炎は埋没毛と勘違いしやすい
埋没毛と勘違いしやすい毛穴周りの症状として、「毛嚢炎(もうのえん)」が存在します。
毛嚢炎とは、ムダ毛の毛根部分で起きる炎症のことで、ニキビと同じように赤く腫れ上がります。
カミソリなどで肌にダメージが加わることで傷口に細菌が入り込み、発症するのが主な原因です。
毛嚢炎が起きると痛みが現れ始め、軽度なものであれば「1週間ほど」で軽減されると言われています。
1週間以上経過しても治まらない場合は、いつも通院している皮膚科で診てもらいましょう。
埋没毛はムダ毛が埋もれてしまっても肌が赤みを帯びることはなく、痛みもないことから毛嚢炎ほど焦る必要はありません。
除毛する際の埋没毛を防ぐ方法
除毛する際に埋没毛を防ぐ方法として、以下の5つについて紹介します。
■埋没毛を防ぐ方法
・肌に優しい除毛クリームを使用
・シェービングジェルを使用
・除毛後は保湿する
・除毛回数を減らす
・脱毛でムダ毛を生えにくくする
埋没毛を防ぐ方法で最も注意しなければならないのが、「肌に負担をかけない」という点です。
上記を踏まえて防ぐ方法を具体的に説明していくので、ぜひ参考にしてみてください。
肌に優しい除毛クリームを使用
「ケトリーム」と呼ばれる除毛クリームは、肌のうるおいを補ったり、外的刺激から皮膚を守ったりするなどの効果がある美容成分が、多く配合されています。
そのため、肌に優しい除毛クリームであることから、カミソリよりも綺麗にムダ毛を除去し、なおかつ埋没毛もケアできるという優れものです。
ケトリームの最大の特徴として「薬用炭」が含まれており、除毛クリームが黒い色をしています。
薬用炭は除毛効果を高めることに加え、毛穴に溜まった汗などの汚れを吸着するので、ムダ毛が成長する過程で邪魔することはなく、埋没毛が起こりにくいのです。
以下の記事ではケトリームの口コミや効果をまとめているので、気になる方はご覧ください。
シェービングジェルを使用
カミソリや電気シェーバーを使って除毛する際は、必ず「シェービングジェル」を塗ってから剃るようにしましょう。
シェービングジェルは肌の上に薄い層を張ることで、カミソリなどの刃によるダメージを抑制できます。
また、ムダ毛に柔軟性を持たせる効果もあり、何も付けずに剃るよりも格段に除毛しやすくなるのです。
そのため、「ムダ毛が残った際に同じ箇所を何度も剃り直す」といった肌に負担かけてしまう行為も、結果的に少なくなります。
シェービング剤には「クリーム」「ジェル」「フォーム」の3つの種類がありますが、肌を保護しながら滑りをよくするジェルタイプが最もおすすめです。
除毛後は保湿する
埋没毛を防ぐうえで欠かせないのが、除毛後の保湿ケアです。
保湿成分が含まれている除毛クリームやシェービングジェルを塗布してからカミソリを使用したとしても、少なからず肌がダメージを負っていることに変わりありません。
そのため、肌の潤いが失われることからバリア機能も一緒に低下しており、乾燥肌になりやすい非常にデリケートな状態です。
保湿クリームを使用することで肌の潤いを保つことができ、なかでも保湿力に定評がある「オイル成分」や「スクワラン」が配合されている製品がおすすめです。
サッと塗るだけ簡単に保湿できたり、普段にも使えたりするため、除毛する前に必ず準備しておきましょう。
除毛回数を減らす
埋没毛を起こさないためには、除毛クリームやカミソリの使用頻度を少なくすることも心掛けてください。
除毛を終えたあとムダ毛が残っていたり、すぐに伸びたりして気になってしまうことが多々あるでしょう。
しかし、連日に除毛クリームなどを使用することで、埋没毛が起きる可能性が高まります。
使用頻度の目安として、除毛してから1週間は必ず肌を休ませてください。
「ちょっとくらい大丈夫だろう」という気持ちが、ムダ毛を皮膚の中に埋もらせてしまう原因につながるので注意しましょう。
下記の記事では、男性が除毛クリームを使用してもすぐにムダ毛が生える原因を紹介しているので、合わせて読んでみてください。
脱毛でムダ毛を生えにくくする
埋没毛がどうしても気になってしまう方は、思い切って脱毛施術を受けてみるのも一つの手です。
脱毛することによって、埋没毛のそもそもの原因であるムダ毛を生えにくくします。
脱毛はこれまで紹介した方法よりも確実性がありますが、高額費用がかかってしまったり、長期間にわたり時間がかかってしまったりするなどのデメリットもあります。
また、脱毛には「医療脱毛」と「美容脱毛」の2つがあり、それぞれムダ毛へのアプローチの仕方や効果が異なるので、それぞれの特徴を下記にまとめました。
■永久脱毛できる医療脱毛
高出力のレーザーを毛根に照射することで、毛根組織そのものを破壊します。回数を重ねるたびに効果は発揮し、永久脱毛が可能です。そのため、ムダ毛が生えてくることはなくなるので、埋没毛が起きることはありません。
■毛量を少なくする光脱毛
対して光脱毛は、毛根部分に光を照射することにより、毛根組織にダメージを与え抑毛効果を発揮します。医療脱毛との違いは、毛量が少なくなるものの時間が経てば、次第に生えてくるという点です。ただし、生えてくるムダ毛は細くなるので、埋没毛になったとしても以前と比べて気になることは少なくなります。
埋没毛を確実に直したいのであれば、ムダ毛が生えなくなる医療脱毛がおすすめです。
費用は施術回数や脱毛する部位の数によって異なるので、自身のお財布と相談して受けましょう。
埋没毛の取り出し方
埋没毛が起きてしまったときの埋もれ毛の取り出し方には、主に以下の3つが挙げられます。
■埋没毛の取り出し方
・角質除去する
・ターンオーバーの乱れをケア
・皮膚科で診てもらう
皮膚の中に埋もれたムダ毛は、時間をかけて取り出す方法や費用をかけて取り除く方法の2つがあります。
自身に合う適切な取り出し方を選び、効率よく肌を綺麗に見せましょう。
角質除去する
埋没毛は古い角質が蓄積し、肌が厚くなってしまうことで起きてしまうことが原因と説明しました。
そのため、毛穴に詰まった角質を取り除き、埋もれてしまったムダ毛の毛先が顔を出しやすい肌環境にしてしまえばよいのです。
角質除去の方法には、オイルを塗ったあとに蒸しタオルで拭き取ったり、毛穴専用ブラシで優しく擦ったりすることで簡単にケアできます。
ただし、強い力で拭き取ろうとすると、摩擦が起こり刺激になってしまうので注意してください。
角質ケアの仕方については、下記の記事で詳しく説明しているので、合わせて読んでみてください。
ターンオーバーの乱れをケア
毛穴に溜まった角質を除去する際は、ターンオーバーの乱れをケアすることも効果的です。
ターンオーバーは、バランスの悪い食生活や睡眠不足などの生活習慣に問題があると、崩れてしまいます。
そのため、埋没毛を治すには、普段から規則正しい生活習慣を意識しなければいけません。
正常に働いているターンオーバーは定期的に角質を落としてくれるので、埋没毛を防ぐことにもつながります。
社会人になると運動する機会が減ってしまいターンオーバーが乱れがちなため、1週間に3回20分を目安に、ジョギングなどで身体を動かしてみましょう。
皮膚科で診てもらう
埋没毛は、「ピーリング」と呼ばれる酸を使用して蓄積した古い角質を取り除く治療を、皮膚科で受診することによって治せます。
原因でも説明しましたが古い角質により埋没毛が起きるため、ピーリングで除去することで、皮膚の中に隠れていたムダ毛が顔を出すようになるのです。
ただし、肌が乾燥した状態のままピーリングを受けてしまうと、返って大きなダメージになるので、保湿ケアを丁寧に行い、皮膚の環境を整えてから受けるよう注意してください。
埋没毛がVIOで起きた場合は、皮膚科だけでなく産婦人科でも診てもらえることがあるので、電話で確認してみてください。
自分で角質ケアをし、数日間経過しても埋没毛が治らない場合は皮膚科で治してもらいましょう。
埋没毛は自然に抜け落ちる
埋没毛が起きたとしてもいずれ抜け落ちたり、身体に直接的な害を及ぼしたりすることはないため、毛抜きなどで無理やり取り出す必要はありません。
ターンオーバーによる細胞の入れ替わりにより、何も対処せずとも肌の下にあるムダ毛は自然に排泄されるのです。
埋没毛は基本的に放置しても構いませんが、肌の黒ずみが気になる方や痛みが生じる方は、皮膚科で診てもらいましょう。
痛みは肌への刺激にもつながるので、乾燥肌を招き悪循環になりがちです。
除毛クリームは埋没毛が起こしづらいのまとめ
埋没毛は肌に刺激を加えてしまうことで発症しやすい、ムダ毛処理特有の症状です。
そのため、カミソリでの除毛は、直接刃が肌に当たることから埋没毛を起こしやすいと言えます。
除毛クリームはカミソリに比べて肌への刺激が少なく、綺麗にムダ毛処理できます。
なかでも、7つの美容成分が配合されている「ケトリーム」は、保湿効果が高いことに加え、除毛効果も優れているので非常におすすめです。
ただし、既にできてしまった埋没毛は除毛クリームでは治せないので痛みが生じたり、炎症を起こしたりした場合は、皮膚科に相談しましょう。