除毛クリームは髭に効かない?ドラッグストアなどの市販にも髭用はない!

除毛クリームは髭には効かない

朝にしっかり髭を剃っても夕方には生えてきたり、青髭が気になったりする方も多いのではないでしょうか。

除毛クリームは髭に対しての効果はなく、髭用の市販品もないので注意してください。

本記事では、除毛クリームが髭に効かない理由や、使用するとどんなトラブルが起こるのかについて解説します。

髭の適切な剃り方や永久脱毛する方法についても紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。

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除毛クリームの仕組みや効果

除毛クリームの仕組みや効果

除毛クリームは毛のタンパク質成分を分解・組織を壊すことで、ムダ毛を処理できるアイテムです。

表面に生えた毛を溶かすのみの作用であるため、毛根にダメージを与えて生えなくする「永久脱毛」のような効果はありません。

塗ったあとはタンパク質成分をしっかりと分解するためにも、それぞれの除毛クリーム製品に指定された時間を放置してから洗い流してください。

ただし、タンパク質成分は毛だけでなく皮膚にも含まれており、少なからず肌へのダメージがあります。

使用する際には適切な使い方を守り、連日の使用は避けましょう。

除毛クリームはドラッグストアやホームセンターなどでも販売されているため、誰でも手軽に購入でき簡単に使用できます。

除毛クリームの効果はどれくらい続く?

一般的に除毛クリームの効果は、「3日〜1週間」ほどと言われております。

個人差はありますが、1日に伸びる毛の長さはおよそ「0.4ミリ」。ムダ毛が目立つようになるのは「1cm以上」に伸びた頃です。

除毛クリームの持続期間から換算すると、毛の伸びるスピードが早い方でも3日ほど、遅い方であれば1週間ほど効果が続きます。

少し毛が伸びると気になる方もいらっしゃいますが、肌へのダメージがあることから連日の使用はおすすめできません。

除毛クリームでムダ毛の処理を継続する場合は、基本的に3日〜1週間ごとにお手入れしましょう。

女性に比べて男性のムダ毛がすぐ生えてしまう理由については、以下の記事で紹介しているので、伴わせて読んでみてください。

除毛クリームを使うとチクチクする

「除毛クリームで処理するとチクチクする」と、聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。

しかし、除毛クリームはカミソリや電気シェーバーによるムダ毛処理よりも、チクチクしにくいとされています。

肌から出ている部分の毛をカットするカミソリやシェーバーは、毛の先端が角ばった状態になり、チクチクする原因につながります。

一方、毛穴の少し内側まで有効成分が届く除毛クリームは、組織を分解するので毛の先端が丸い状態になり、触り心地の良いツルツルした肌になるでしょう。

とは言え、除毛クリームでチクチクするときもあり、そのときには以下の影響が考えられます。

■チクチクする原因
・毛が太く固い
・肌が炎症・乾燥を引き起こしている
・衣類による摩擦が起きている

除毛クリームは肌への刺激にもなるため、使用前にはパッチテストを行いましょう。

また、使用後には保湿を行い、摩擦を起こさないゆったりした衣類を選んでください。

除毛クリームは髭には効かない

除毛クリームは髭には効かない

ムダ毛の処理に使われる除毛クリームですが、残念ながら髭には効果がなく使用はおすすめできません。

太くて濃い毛は除毛クリームの成分が効きづらいうえ、顔の皮膚が薄く敏感なのでタンパク質を溶かす成分の影響を受けやすくなります。

一般的に販売されている除毛クリームはボディ用であり、顔やデリケートゾーンなどの薄い皮膚には使用できない製品なので注意しましょう。

皮膚の薄い部分に使用すると赤みや発疹、かゆみなどの肌トラブルを起こす可能性があります。

効果がないうえトラブルを招く恐れもあることから、髭に対しての除毛クリーム使用は避けてください。

除毛クリームは髭を永久脱毛する効果はない

除毛クリームによるムダ毛処理の効果は一時的であり、永久脱毛は不可能です。

毛のタンパク質成分を分解して組織を壊す除毛クリームが届くのは毛穴までであり、発毛を司る毛根までは作用しません。

そもそも、脱毛とは毛根で細胞を壊して二度と毛が生えてこない状態にすることです。

除毛クリームは脱毛ではなく「除毛」なため、一定期間が経つと再び毛が生えてきます。

髭に関わらず、永久脱毛を期待する方には除毛クリームはおすすめできません。

髭用の除毛クリームは市販にもない

髭用の除毛クリームは市販にもない

市販で販売されている除毛クリームには、髭用のアイテムはありません。

除毛クリームはタンパク質を分解する成分が配合されており、顔やデリケートゾーンなどの薄い皮膚に使用すると、肌刺激が強く出る可能性があります。

しかし、髭対策には「抑毛クリーム」が販売されています。

抑毛クリームとは毛の成長を抑える成分が配合されたクリームのことで、主な成分は「大豆イソフラボン」や「果物エキス」などです。

毛の成長を抑えることで髭が細くなったり、生えるスピードが遅くなったりする効果が期待できます。

除毛クリームのようにムダ毛を処理することはできませんが、長期的に使用すると髭の処理が楽になっていく可能性があるでしょう。

除毛クリームを髭に使うとどうなる?

除毛クリームを髭に使うとどうなる?

市販で販売されているボディ用の除毛クリームは、髭に使うと以下のようなトラブルを引き起こす可能性があります。

■髭への除毛クリームで起こるトラブル
・毛嚢炎を引き起こす
・黒くポツポツ見える
・口に入ると体調が悪くなる

除毛クリームを髭に使うことで起こるトラブルを、それぞれ解説していきます。

毛嚢炎を引き起こす

毛嚢炎(もうのうえん)とは、「毛嚢」と呼ばれる毛根を包んでいる袋で起こる炎症のことです。

毛穴から入り込んだ除毛クリームの成分が毛嚢に強い刺激を与えて傷付け、傷から細菌が入ることで、炎症を引き起こして以下の症状が現れます。

■毛嚢炎の初期症状
・赤い発疹
・かゆみ
・膿 など

毛嚢炎が多発すると強い痛みや発熱などの症状があらわれ、抗生物質の投与が必要です。

もともと、私たちの健康的な肌は「弱酸性」であり「アルカリ性」に触れると強い刺激を感じます。

除毛クリームは「アルカリ性」のため、肌には強い刺激となりトラブルを引き起こす可能性があります。

特に、皮膚の薄い顔は刺激をダイレクトに受けやすく、肌トラブルの原因となるため、除毛クリームの使用はおすすめできません。

黒くポツポツ見える

除毛クリームを使用したあとに、毛穴に残った毛が黒くポツポツ見えることがあります。

毛の成分や組織を壊してムダ毛を処理する除毛クリームは、カミソリよりもツルツルの肌になりますが、しっかり有効成分が入り込まないと毛穴に残った毛が黒いポツポツに見えてしまうのです。

髭は、腕や足などの体毛よりも太くて濃いため、除毛クリームの成分では溶かしきれず残ることもあります。

ポツポツを目立ちづらくするためには除毛クリームを少しでも毛穴に浸透させる必要があり、あらかじめムダ毛を短くしたり入浴後に使用したりすることで対策することが可能です。

黒いポツポツのように見える原因や対処法については、こちらの記事でも詳しく解説しているのでぜひ参考にしてください。

口に入ると体調が悪くなる

刺激の強い成分を含んでいる除毛クリームが口に入ると、「胃腸障害」や「呼吸困難」に陥る恐れがあります。

除毛クリームを髭の処理に使用することで、口に入る可能性は非常に高くなるでしょう。

髭は口のキワまで生えているので、細心の注意を払っても口に入ることもあります。

口に入ることで命に関わる可能性もあり、加えて目に入ると失明する恐れもあるため、除毛クリームは髭に使用しないでください。

髭を除毛するやり方

髭を除毛するやり方

髭に除毛クリームは使用できませんが、電気シェーバーを使って綺麗に剃れます。

電気シェーバーでの正しい除毛のやり方については以下の通りです。


  1. 洗顔する
    顔には大気汚染やホコリなど、さまざまな汚れが付いているため、洗顔で汚れを落として清潔な状態にします。
  1. ホットタオルで肌を柔らかくする
    ホットタオルを用意して、口の部分にしばらく当てます。
    蒸されることで肌が柔らかくなるうえ、毛穴が開きシェービングしやすくなります。
  1. シェービング剤を塗る
    処理したい髭の部分にシェービング剤をまんべんなく塗ります。
  1. 髭を剃る
    シェービング剤の上から、滑らせるように髭を剃ります。
    毛の柔らかい頬などから始めて、徐々に硬い毛の生えている口周りを剃りましょう。
  1. 洗顔+スキンケア(保湿)
    剃り終わったあとは、ぬるま湯で剃った髭と残ったシェービング剤を洗い流します。

除毛クリーム使用後の肌は乾燥して敏感な状態になっているため、最後に必ず保湿してください。

髭を剃る前にホットタオルを使用すると肌に水分が含まれて毛穴が開き、肌への負担が軽減されます。

毎日の髭剃りにひと手間加え、剃りやすく肌に優しい環境を整えましょう。

永久的に髭を生やさない方法

永久的に髭を生やさない方法

永久的に髭を生やしたくない方は、医療脱毛がおすすめです。

医療脱毛は医療機関でしか行えない脱毛であり、非常に強いレーザーで毛根組織を完全に壊して永久脱毛を可能にします。

強いレーザーゆえに火傷のリスクもありますが、医師や看護師による施術となるため、適切なアフターフォローも受けられます。

医療脱毛は費用が高く痛みを伴うこともありますが、根本から細胞を破壊し永久脱毛するには効果的な方法です。

除毛クリームが髭に効かないのまとめ

除毛クリームが髭に効かないのまとめ

除毛クリームが髭には効かないと言われる理由は、太くて濃い毛には効きづらいことや薄い皮膚には使用できないことが関係しています。

毛の主な成分であるタンパク質を分解する除毛クリームは、組織を壊すことでムダ毛を処理できます。

肌に強い刺激となる成分が配合されており、除毛クリームを髭に使用すると以下のトラブルを引き起こす可能性があるでしょう。

■髭に除毛クリームを使用することで起こるトラブル
・毛嚢炎を引き起こす
・黒くポツポツ見える
・口に入ると体調が悪くなる

除毛クリームには永久脱毛の効果はありません。

髭を永久脱毛するには、アフターフォローが充実した医療脱毛がおすすめです。

まずは、日々の髭剃りにひと手間加えて、綺麗に除毛できるようお手入れしてみてください。