マニキュアを綺麗に仕上げるには塗り方も大切ですが、実は、筆の手入れにも目を向ける必要があります。
「筆が固まって上手くマニキュアが塗れない」「マニキュアに使用する筆の洗い方を知りたい」という方も、多くいらっしゃることでしょう。
正しい塗り方をしているにもかかわらず、ムラになったり、細い縦筋が付いたりする方は、筆の状態が原因になる可能性があります。
本記事では筆の洗い方は勿論のこと、マニキュアの保管の仕方や瓶の捨て方についても紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。
マニキュアにより固まった筆の洗い方
マニキュアには「油性」と「水性」の2種類が存在し、それぞれ筆の洗い方に多少の違いがあります。
マニキュアブラシ(ボトルのキャップに付属している筆)を使用していると、「いつの間にか固まって塗りづらくなった」という経験をされた方も少なくないでしょう。
上記の場面に出くわした際、どのようにして筆を洗うのでしょうか?
油性と水性のマニキュアに分けて筆の洗い方を説明するので、参考にしてみてください。
油性のマニキュアを使用した筆の洗い方
一般的に多くの方に使用されているのが油性のマニキュアで、「除光液」と「キッチンペーパー」を使用し筆を洗います。
よくマニキュアを排水溝に洗い流してしまう方がいらっしゃいますが、シンクに汚れが付着したり、排水管が詰まったりする原因につながるので、そのまま捨てないよう注意してください。
油性のマニキュアで固まってしまった筆の洗い方はこちらです。
- 手順1除光液をキッチンペーパーに染み込ませ筆を包む
- 手順23分ほど、除光液が筆に染みるまで待つ
- 手順3その後、優しくマニキュアの汚れを拭き取る
- 手順4汚れが残っている場合は、キッチッペーパーを新しく替え、
拭き取れるまで1~4を繰り返す
基本的には上記の洗い方でマニキュアを取り除けますが、拭き取れないこともあるかもしれません。
そのようなときは、筆が入るほどの容器に除光液を入れ、浸して洗うことで除去できる場合もあります。
汚れが取れにくいようであれば、ぜひ試してみてください。
水性のマニキュアを使用した筆の洗い方
油性に対し水性マニキュアで固まった筆の洗い方は、「消毒用エタノール」または「お湯」を使用します。
消毒用エタノールで洗う場合は、油性と同じ方法で拭き取れますが、マニキュアが固まってからできるだけ早い対処が必要です。
お湯で筆に付着したマニキュアを落とす洗い方はこちらです。
- 手順1筆が入る容器に40℃ほどのお湯を入れる
- 手順2お湯に3分ほど筆を浸してから、キッチンペーパーで包む
- 手順3優しくマニキュアの汚れを拭き取る
- 手順4汚れが残っている場合は、キッチッペーパーを新しく替え、
拭き取れるまで1~4を繰り返す
また、固まったマニキュアを綺麗に洗い流すため、力いっぱいキッチンペーパーで取り除くと、筆が劣化してしまいます。
劣化した状態の筆を使用することで、ムラができたり、細い筋ができてしまったりするので、返って綺麗な仕上がりになりません。
そのため、筆に付いたマニキュアをキッチンペーパーで取り除く際は、優しく丁寧に拭き取るよう心掛けましょう。
筆がボサボサな場合は買い替える
上記それぞれの洗い方できちんとマニキュアが取れず、毛先がボサボサになってしまった場合は、新しい筆を用意しましょう。
筆は一度クセが付いてしまうと元の状態に戻すことは難しく、綺麗にマニキュアを塗れません。
塗りたい爪の箇所に反し、思わぬところにも毛先が触れることで縦筋が入ってしまうため、何度も塗り直すことになり、ムラの原因につながります。
また、筆の洗い方が雑だったり、長く使用したりすることによって、ボサボサになることもあるでしょう。
マニキュアを綺麗に塗るには自身の技術だけでなく、筆の状態にも目を向ける必要があるので、扱いには十分注意してください。
マニキュアの筆は代用できる
「筆の毛先がボサボサになった場合は買い換えが必要」と言いましたが、自宅にある物などで代用できる場合もあります。
メイク用品や別の用途で使用する筆など、代用品をまとめたのがこちらです。
注意として、マニキュアは筆の毛先が細かく小さいサイズの方が綺麗に塗れるため、大きなブラシで代用するのは避けてください。
また、ファンデーションのパフは使い捨てとなり、使用するたびに準備する必要があるので、費用がかかります。
マニキュアの筆を別の物で代用する場合は、「使っていない綺麗目な筆」を、なるべく使用しましょう。
マニキュアのネイルアートブラシの洗い方
マニキュアを塗る際に「ネイルアートブラシ」を使っている方もいらっしゃることでしょう。
ネイルアートブラシはマニキュアブラシの洗い方と同じですが、注意することが1つあります。
ハケに付いている金具の中にマニキュアが入り固まってしまうと、筆の根本から毛先にかけて徐々に開いていくため、ボサボサになってしまう原因につながります。
そのため、ネイルアートブラシを使用する際は水を入れた容器を準備し、金具の中で固まらないよう、こまめに筆を浸しながらマニキュアを塗りましょう。
ただし、水の中で放置しすぎると、カールするクセが毛先に付くので気をつけてください。
マニキュア本体の手入れや管理について
固まった筆を洗うことでマニキュアを綺麗に仕上げられますが、瓶本体の手入れや管理なども非常に重要です。
マニキュア本体を手入れしたり、正しく管理したりすることで、品質を保ちネイルの持ちをよくさせます。
手入れなど意識することは、以下の5つです。
「5つも注意することがあるのか」と、人によっては多く感じるかもしれません。
しかし、マニキュアを綺麗に塗るうえで大切な要素のため、できる範囲で取り入れてみてください。
瓶のふちに付いたマニキュア汚れも拭き取る
マニキュアを筆に付ける際は「瓶のふち」を利用して量を調節しますが、拭き取らずにそのままキャップを閉めると固まってしまい、力を入れても開かない場合があるのです。
ジェルネイルではなくマニキュアを使用している方は、「短い作業時間で手軽におしゃれを楽しみたい」という方が、多くいらっしゃるのではないでしょうか。
瓶のふちとキャップの間でマニキュアが固まると、開けるのに時間を奪われ、ストレスが溜まる原因につながります。
マニキュアが付着した瓶のふちの洗い方は、キッチンペーパーに除光液や消毒用エタノールを染み込ませ、拭き取ることで簡単に取り除けます。
ネイルが完了したあとはマニキュアが固まる前に、できるだけ早く掃除するよう心掛けましょう。
瓶のキャップをできるだけ開いたままにしない
空気に触れることで固まる性質を持つマニキュアは、当然のことながら時間の経過とともに硬化していきます。
そのため、キャップが開いている時間が長ければ長いほど、瓶の中でマニキュアが固まりやすく、綺麗に塗れなくなってしまうのです。
もし固まってしまった場合は、「薄め液」を2,3滴加えてから筆で混ぜるとほぐせ、柔らかくなるまで繰り返してください。
ただし、薄め液を入れすぎてしまうと、マニキュアにツヤがなくなってしまうため、1滴ずつ慎重に入れましょう。
マニキュアの使用期限
マニキュアの使用期限は開封から約1年、未開封であれば約3年と言われており、永久的に扱えるわけではありません。
使用期限が過ぎてしまうと、購入当初の色と比べて変色したり、ドロドロな質感で塗りづらくなったりなど、品質が低下してしまいます。
ときには、ブランドものの高価なマニキュアを購入することもあるでしょう。
上記のような場合は「使用するのが勿体ないから」と、塗り替える間隔が長くなり、期限が過ぎてしまうことになりかねません。
マニキュアを購入する際は、開封から1年を目安に使い切ってください。
マニキュアの保管場所
マニキュアは直射日光が当たらない場所、なおかつ気温差が激しくない場所で保管しましょう。
上記真逆の場所で保管してしまうと、品質の低下を早め、使用期限が短くなってしまうのです。
適切な保管場所としては、「冷蔵庫」や「ドレッサーの中」などが挙げられます。
マニキュアを綺麗に塗ったり、長持ちさせたりしたいのであれば、筆の手入れだけでなく保管場所にも気を配りましょう。
空いた瓶にマニキュアを入れ替える
定期的に手入れをしたとしてもマニキュアを使用していくなかで、瓶の汚れが取れないことがあります。
マニキュアを爪へ塗る際に汚れた瓶や筆を使用することで、気分が下がってしまうこともありますよね。
そのようなときは、筆を新しく買い替えるタイミングで「マニキュア用の空きボトル」を購入し、詰め替えるとよいでしょう。
空きボトルは「ネイル専門店」や「ネット通販」で簡単に購入できます。
除光液などを使用して瓶の汚れが取れない際は、思い切って新しい容器にマニキュアを入れ替えてみるのも1つの手です。
ネイル用品を一新することで、気分を害することなく爪のおしゃれを存分に楽しめます。
マニキュアの瓶の捨て方
新品のマニキュアを購入したり、マニキュアを空ボトルに詰め替えたりする際、誰しも1度は迷うのが「瓶の捨て方」についてです。
マニキュアは瓶の中に残っている汚れを洗い、分別してから捨てる必要があります。
分別の仕分けとしては、こちらを参考にしてください。
ネイル用品 | 分別 |
---|---|
マニキュア本体 | 燃えるゴミ |
キャップ | 燃えるゴミ |
筆 | 燃えるゴミ |
瓶 | 燃えないゴミ |
基本的にマニキュアの瓶は「燃えないゴミ」に該当するので、お住まいのルールに従って捨てましょう。
分別する前に瓶の中の汚れを落とす必要があるので、洗い方やその際の注意点について次の項目で説明します。
マニキュアの瓶の洗い方
瓶に残っているマニキュアは、そのまま排水口に洗い流してはいけません。
シンクや排水管が汚れるのはもちろんのこと、マニキュアには有機溶剤が含まれており、そもそも環境的によくないのです。
「それではどのようにして瓶の中を洗うのか」というと、筆の洗い方と似ておりますが、細かな部分に違いがあるので順を追って説明します。
- 手順1ビニール袋の中でキッチンペーパーなどを敷く
キッチンペーパーでも可ですが、読み終わった新聞紙で代用するとよいでしょう。
- 手順2マニキュアを新聞紙に取り出す
ここでは綺麗に取り除く必要はなく、逆さまにして落とせる範囲で問題ありません。
- 手順3瓶の中に除光液を入れてよく振り、新聞紙に取り出す
除光液を入れる量は、瓶の6割を目安にしましょう。
その後、キャップをしてからよく振り、新聞紙に全て取り出します。
きちんとマニキュアが洗えるまで繰り返してください。
- 手順4瓶のふちに付着しているマニキュアも拭き取る
キッチンペーパーに除光液などをなじませ拭き取ります。
瓶のふちに付着しているマニキュアも忘れずに落としましょう。
- 手順5マニキュアを綺麗に洗えたあとはよく乾かす
除光液は蒸発しやすい性質を持つためすぐに乾きます。
「除光液または消毒用エタノールどちらを使用するのか」については、筆の洗い方にも分けた通り、マニキュアが油性なのか水性なのかで変わります。
マニキュアの瓶の洗い方で悩まれた方は上記を参考にしてみてください。
ほかネイル用品の手入れ
これまでマニキュアの筆や瓶の洗い方などについて紹介しましたが、ほかネイル用品の手入れについても簡単に説明します。
今回紹介するほかのネイル用品はこちらです。
現在マニキュアのみ使用している方でも、今後、使用するときに備えて覚えておきましょう。
ネイルファイルの洗い方
ネイルファイルとは、爪の表面を綺麗にする爪専用やすりのことです。
爪の表面を削って凹凸をなくすため、ネイルファイルには白い粉が付着し洗い流す必要があります。
正しいネイルファイルの洗い方は、こちらを参考にしてみてください。
- 手順1筆でネイルファイルの白い粉を払う
- 手順2水洗いしながら歯ブラシで取り除く
- 手順3キッチンペーパーなどで抑えて乾かす
キューティクルプッシャーの手入れ
キューティクルプッシャーとは、爪の根元に見られる白い膜を押し上げる際に使用するネイル用品です。
定期的に手入れしないと、正常に使えなくなるおそれがあります。
手入れの仕方は、キッチンペーパーにアルコールをなじませ、キューティクルプッシャーの先端を優しく拭くのみです。
たった1つの工程で簡単に手入れできるので、使用するたび上記の方法でケアしてください。
ジェルネイルの手入れ
ジェルネイル本体の手入れや管理の仕方については、マニキュアと同じ方法で問題ありません。
瓶のふちの汚れを拭き取ったり、直射日光が当たらない場所で保管したりなどの注意点を踏まえ、適切な方法で管理しましょう。
ジェルネイルを塗る筆の洗い方
ジェルネイルを塗る際に使用する筆の洗い方は、マニキュアと変わりありません。
ただし、ジェルはマニキュアと比べて落としづらかったり、ライトや直射日光が当たることによってさらに硬化したりします。
もし、マニキュアの筆の洗い方でジェルが綺麗に取り除けない場合は「ブラシクリーナー」を使用してください。
使い方は、指で筆をほぐしたあと、ブラシクリーナを入れた容器に浸してから少し動かし、アルミホイルを巻いて30分ほど放置すれば完了です。
また、ブラシクリーナーと同じ役割を持つ「ジェルネイルリムーバー」と言われる、ネイル用品があります。
ジェルネイルリムーバーでもジェルは洗い流せますが、筆を傷めてしまう原因にもつながるので、なるべくブラシクリーナーを使用しましょう。
マニキュアが固まった筆の洗い方まとめ
マニキュアが付着した筆を放置すると、空気に触れることで固まってしまいます。
固まった筆でマニキュアを塗ると、ムラになったり、細い縦筋が付いたりするため、綺麗な仕上がりになりません。
また、使用するマニキュアが「油性」なのか「水性」なのかによって、筆の洗い方に若干の違いが生じます。
油性の場合は「除光液」使用し、水性の場合は「消毒用エタノール」または「お湯」で洗いましょう。
綺麗にマニキュアを塗るためにも、日々の手入れは欠かせないので、こまめに行うよう意識してみてください。