ネイルの種類には、主に「ジェルネイル」と「ポリッシュ」の2つが存在します。
ネイルを日頃から使用している方のなかには、「ジェルネイルとポリッシュは併用できるのか?」という疑問を持たれたことも少なくないでしょう。
本記事では、上記の疑問である「両者を併用するメリットやデメリット」はもちろんのこと、「単体で使用する場合、どちらの方がよいのか?」についても詳しく説明しております。
ネイルの使い方や購入で悩まれている方は、ぜひ参考にしてみてください。
ジェルネイルとポリッシュは併用してもよい?
ジェルネイルの上にポリッシュを塗るなどの併用は可能ですが、2種類を混ぜて使用することはできません。
ジェルネイルはLEDライトやUVライトの照射によって硬化する一方、ポリッシュは空気に触れることで固まります。
それぞれ硬化の仕方に違いがあり、きちんと固まらない部分が生じるので、ネイルが定着しづらく、すぐに取れてしまう原因につながります。
きれいに仕上げたネイルを長く使用するためにも、ジェルネイルとポリッシュの混ぜ合わせによる併用は避けましょう。
基本的に、ジェルネイルは以下の順番で塗るのがきれいに仕上がり、長持ちするため、単体で使用するのがおすすめです。
【パターン別】ジェルネイルとポリッシュの併用
ジェルネイルとポリッシュを併用するとどうなるのか、3つのパターンに分けて説明します。
併用するパターンによっては、ネイルがきれいに仕上がらなかったり、長持ちしづらくなったりするので注意しましょう。
ジェルネイルの上にポリッシュを重ねる
ジェルネイルの上にポリッシュを重ねるのは、特に問題ありません。
ポリッシュは「除光液」で除去しますが、ジェルネイルを落とす際に用いる「アセトン」でも落とせるので、簡単に取り除けます。
しかし、ポリッシュにはデザインの種類に限りがあることから、カラージェルを使用した方が無難と言えます。
デザインを楽しみたいのであれば、ポリッシュよりもカラージェルを使用するのがおすすめです。
ジェルネイルをポリッシュで上から隠す
「一時的にジェルネイルを隠したい」などの際は、ポリッシュを使用した方がよい場合もあります。
ポリッシュは時間をかけずにジェルネイルを隠し、除光液のみで容易に落とせるためです。
ジェルネイルとポリッシュを併用した方がよい場面はこちらです。
用途によって、ポリッシュとカラージェルを使い分けましょう。
注意点として、ジェルネイルの色が透けて見える「透明感のあるポリッシュ」を使用するのは避けてください。
ネット通販などには、ジェルネイルを隠す目的としたポリッシュが存在します。
「PROIDEA(プロイデア)カモフラネイル」はピールオフタイプなことから、除光液を使わずとも簡単に剥がせるので、気になる方は一度試してみてください。
ポリッシュの上にジェルネイルを重ねる
メリットとしては上にあるジェルネイルを除去できれば、あとは除光液でポリッシュを落とすのみのため、手軽に自爪へと戻せる点です。
除光液のみでの下地の除去は、爪が薄くなったり、乾燥したりするのを防げます。
一方、以下のデメリットも挙げられます。
ポリッシュをきちんと乾燥させた状態でジェルネイルを塗ったとしても、長持ちしづらくなるのです。
そのため、ポリッシュを下地として使用するよりも、ベースジェルを塗った方がよいと言えます。
ジェルネイルでポリッシュを挟む
ジェルネイルでポリッシュを挟む併用の仕方は、きれいに仕上がらないことが多いのでおすすめしません。
ジェルネイルは硬化すると収縮する特徴があるのですが、その際、固まったポリッシュも同時に引き寄せられてしまいシワができるのです。
また、ポリッシュがきちんと固まっていない状態でジェルネイルを重ねると、にじむ原因になるため、きれいに仕上がりません。
ポリッシュをジェルネイルで挟む使い方はデメリットしかないので、単体で使用しましょう。
ジェルネイルの上にあるポリッシュの落とし方や塗り直し方
通常のポリッシュの落とし方は、除光液を使用することで簡単に取り除けます。
しかし、「ジェルネイルの上にあるポリッシュのみを落としたい」となれば、使用する除光液に注意する必要があります。
それでは、どのようなことに注意する必要があるのか、塗り直し方と合わせて紹介します。
ポリッシュのみ落とす方法
ジェルネイルの上に塗ったポリッシュのみを落としたい場合は、「アセトンが含まれていない除光液」を使用しましょう。
除光液は本来、固まったポリッシュを落とすために使う物ですが、アセトンが配合されていることによって、下にあるジェルネイルまで取り除いてしまうのです。
ジェルネイルとポリッシュをよく併用する方は、「アセトンフリー」や「ノンアセトン」と、表記がある物を購入してください。
また、固まっていないポリッシュを落としたい場合であれば、薬局などで売られている「エタノール」でも代用できます。
ポリッシュを塗り直す方法
ポリッシュの正しい塗り直し方は、「除光液で落とさず、該当箇所のみそのまま塗る」ことです。
爪先がかけやすく部分的に剥げてしまうことがありますが、除光液を使用して1から塗り直す必要はありません。
注意点として、欠けたことにより大きな段差ができてしまった場合は、ベースジェルを塗り直してからポリッシュを使用してください。
段差があることで不自然な仕上がりになるので注意しましょう。
ジェルネイルとポリッシュどちらの方がよい?
ジェルネイルとポリッシュどちらの方がよいのかについては、「使用する目的」や「何を重視するのか」で異なり、きちんと使い分けることが大切です。
2つのネイルにはそれぞれメリットやデメリットがあるので紹介します。
ジェルネイルとポリッシュどちらを使用すればよいか悩まれている方は、ぜひ参考にしてみてください。
ジェルネイルの特徴
ジェルネイルのメリット・デメリットを簡単にまとめました。
ジェルネイルはLEDライトなどを照射することで固まるため、比較的早く硬化します。
表面はツヤや光沢感が出ることから、正しい使い方をすればきれいな見た目に仕上げられます。
また、パーツやラメの種類が豊富なことから、デザインに個性を持たせられるでしょう。
ポリッシュの特徴
ポリッシュのメリット・デメリットを簡単にまとめました。
ポリッシュは準備物が少なく、サッと塗るだけで完成するので手軽にネイルを楽しめます。
除光液のみで落とせるため、爪にもあまり負担がかかりません。
しかし、ジェルネイルに比べるとデザインが限られてしまうことを肝に銘じておく必要があります。
ジェルネイルとポリッシュそれぞれのおすすめ人
ジェルネイルとポリッシュのメリット・デメリットなどを元に、それぞれにおすすめな人をまとめました。
自身がどちらに該当するか1度考えてみてから、ジェルネイルやポリッシュを購入しましょう。
ジェルネイルとポリッシュの中間であるシェラックネイル
ジェルネイルとポリッシュの中間に位置するアイテムが「シェラックネイル」です。
シェラックネイルのメリット・デメリットを簡単にまとめました。
見た目としてはツヤや光沢感があることからジェルネイルに近く、さらには、ポリッシュのように簡単に使用でき、安価なもので2,000円ほどに抑えられます。
シェラックネイルは、ジェルネイルとポリッシュの良いとこ取りをした商品に思えますが、シンプルなデザインの物がほとんどで、パーツの取り付けなどには向いておりません。
また、ジェルネイルと比較して使用期間が1週間ほど早いこともデメリットとして挙げられます。
とは言え、コスパのよいネイル商品であることに変わりはないため、1度試してみてもよいでしょう。
「CNDのシェラックコート」は2,700円と安く、カラーバリエーションも豊富なのでおすすめです。
【まとめ】ジェルネイルとポリッシュの併用は塗り方によっては可能
ジェルネイルとポリッシュの併用の仕方には、3つの方法があります。
併用する方法によっては仕上がりに問題が出たり、すぐに剥がれたりするなど、トラブルを引き起こします。
また、ジェルネイルとポリッシュを混ぜて使用することはできません。
おすすめの併用パターンとしては、ジェルネイルの上にポリッシュを塗り、一時的に隠す使い方です。
間近に葬儀などを控えていたとしても、ポリッシュで簡単に隠せられ、安心してジェルネイルを楽しめます。
上記以外の方法ではデメリットの方が大きいため、通常の使い方で使用することをおすすめします。