化粧ノリが良いと気分があがる一方で、悪いと何だか冴えない気持ちになるため、1日のテンションを左右させる存在です。
多くの方が「化粧ノリを良くして1日のスタートを明るく始めたい」と望んでいるのではないでしょうか。
本記事では、化粧ノリが悪くなる原因と良くする方法を5つ解説していきます。
毎日キレイなメイクで気持ちよく過ごせるよう、ぜひ参考にしてみてください。
化粧ノリとは?
化粧ノリとは、化粧品がどのくらい肌に馴染み、美しく仕上がっているのかを指します。
ムラなく自然な色を作り出すためには、メイクアップコスメが肌に密着することが大切です。
化粧ノリを良くするコスメには、肌になじみやすくテカリを抑える作用があり、自然な仕上がりを叶えます。
一方で、化粧ノリが悪いと言われる製品は、肌に密着しづらく厚塗り感やムラ、メイク崩れの原因にもなるのです。
化粧ノリは製品の成分やテクスチャ、肌の状態などにも影響を受けます。
スキンケアなどでベースが整っている方は、化粧ノリを良くすると言われる肌に合う製品を使用することで、美しいメイクが実現しやすくなります。
化粧ノリが悪い原因とは?
化粧ノリが悪い状態とは「肌が乾燥して粉っぽくなる、浮いてくる」など、メイクがうまく密着しない状況のことを指します。
原因としては、以下の8つがあげられます。
それぞれの原因について、詳しく解説します。
下地を塗らない
下地は、化粧品の密着度を高める重要な役割を果たしています。
化粧下地なしでファンデーションを塗ってしまうと肌にうまく密着できず、ヨレやムラが生じる原因となります。
以下の流れが、化粧ノリを良くする方法です。
■大切なのはコスメ前!化粧ノリを良くする方法
1.スキンケアをする
2.ベースメイクのはじめに下地で肌を整える
3.ファンデーションが密着しやすくなり、メイクのもちがよくなる
トーンアップや色補正のできる化粧下地を活用すると、ひと際肌をキレイに見せられます。
ファンデーションが肌に合っていない
スキンケアやベースメイクに気をつけていても化粧ノリが悪い日は、ファンデーションが合っていない可能性があります。
ファンデーションは肌質によって相性があるため、「人気があるから」「口コミが良いから」で選ぶのは間違いです。
肌質に合わせたファンデーションを選ぶとよいでしょう。
乾燥肌 | 艶があるリキッドやクリームファンデ |
脂性肌 | マットな仕上がりのパウダーファンデーション |
敏感肌 | 軽い質感で添加物が少ないファンデーション |
さらに、下地との相性も考えてファンデーションを選ぶと、化粧ノリが格段に良くなるので、参考にしてみてください。
汚れたパフやブラシを使用している
汚れたパフやブラシを使っていると、化粧ノリが悪くなる原因になります。
メイクで使用したあとのパフやブラシには、皮脂や汗・メイク汚れなどが付着しており、キレイな状態ではありません。
肌と同じように、お化粧に使用する道具も清潔な状態を保つと、化粧ノリの良さにも影響します。
メイクアップブラシやパフは、週に1回ほどのペースで洗いましょう。
産毛が生えている
産毛も化粧ノリが悪くなる原因の1つです。
ファンデーションを付ける際に産毛が生えていると、毛がジャマになり肌に密着できません。
産毛のお手入れはご自身でのシェービングも可能ですが、肌への負担もあるためしっかり保湿して優しく行いましょう。
肌負担を最小限にしたい方は、理容室やエステなどでプロに任せるのもおすすめです。
シェービングを行うことで化粧ノリや持ちが良くなり、産毛がなくなることから肌のトーンアップも期待できます。
保湿が過不足している
肌の水分バランスが崩れることで起こる保湿の過不足も、化粧ノリが悪くなる原因の1つです。
保湿不足のケースでは肌の水分量が減少し乾燥した状態になっているため、化粧品が肌にうまく馴染みません。
乾燥した肌は粉を吹いたり、ゴワゴワしたりするため、化粧の仕上がりも悪くなるでしょう。
一方、保湿が多すぎても化粧品が滑りにくくなり、化粧崩れの原因になるため、注意が必要です。
保湿の適切なバランスを保つためには、以下のポイントに注意してください。
■保湿バランスを整える生活習慣
・適切な洗顔
・自分の肌質に合った保湿剤の使用
・潤いを与える食事や水分摂取
・乾燥した環境や冷暖房の効いた場所への対策
肌の調子を見ながら、あなたに合った保湿バランスを見つけていきましょう。
スキンケアをサボる
スキンケアをサボるとベースとなる肌の調子が崩れ、化粧ノリが悪くなる原因につながります。
怠ったことで引き起こされる問題は、以下のとおりです。
■スキンケアをサボった結果
・皮脂の過剰分泌
化粧ノリを悪くし、崩れの原因に。
・乾燥
肌の保湿バリアが弱まり水分が蒸発しやすくなるため、化粧品が馴染みづらく、粉が吹いたりヨレたりする原因に。
・肌トラブルのリスク
肌の清潔さが保たれず、雑菌や汚れから肌トラブルの原因に。
・肌の衰え
肌の新陳代謝が乱れたり肌の弾力性が低下したりすることから、トーンダウンやシワ・たるみの原因に。
スキンケアで肌の調子を整えることは、化粧ノリを良くする方法の大前提にあります。
まずは、適切な洗顔や保湿、規則的な生活習慣で肌を整えましょう。
スキンケア用品が馴染んでいない
スキンケア用品が肌に合わないとうまく馴染まず、化粧ノリが悪くなる原因になります。
個人によってスキンケア用品との相性は異なるため、自分の肌質・悩みに合った製品を選んでください。
その際、何の保湿成分がどのくらい入っているのか、刺激が少ないのかについても確認しましょう。
効果を最大限に引き出せるよう、正しい使い方の確認も必要です。
くわえて、適切な洗顔や角質ケアなども導入すると、より保湿成分が馴染みやすくなります。
角質や垢が溜まっている
肌に角栓や古い角質が蓄積していると、肌表面に凸凹ができたりごわついたりして、ファンデーションが密着しづらく化粧ノリが悪くなる原因になります。
角栓や古い角質は肌のターンオーバーの乱れから肌表面に残り、分厚くなることで溜まっていきます。
ターンオーバーを促進するためには、定期的なピーリングや角質ケアがおすすめです。
ただし、ケアしすぎると肌に負担がかかるため、週1~2回ほどにとどめてください。
また、外気中の汚染物質や紫外線などが角質や垢の形成を促すこともあるため、日常的に日焼け止めや外出時のマスク・帽子などでUV対策を取り入れましょう。
角質や垢の違いやケア方法は、以下の記事で詳しく紹介しています。
化粧ノリを良くする5つの方法
化粧ノリを悪くする原因を排除したうえで、良くする方法も取り入れてキレイにメイクアップしていきましょう。
化粧ノリを良くするには、以下5つの方法があります。
簡単にできる方法ばかりなので、ぜひ参考にしてください。
パフやブラシを洗う
化粧に使うパフやブラシは、雑菌が繁殖しやすく肌トラブルの原因になるため、定期的な洗浄が必要です。
パフの洗浄には、ぬるま湯か中性洗剤を使います。
特に、酸性であるメイク汚れや皮脂には、汚れを落としやすくするアルカリ性の中性洗剤がおすすめです。
パフやブラシは湿ったまま放置していると雑菌やカビの繁殖リスクが高まるため、洗浄後はしっかり乾燥させましょう。
パフやブラシが清潔だと肌トラブルを軽減でき、化粧ノリも良くなります。
パフの洗い方は以下の記事で詳しく紹介しています。
ホットタオルを当てる
化粧ノリが悪いと感じるときや毛穴の汚れが目立つときには、ホットタオルを顔に当ててみましょう。
温かい蒸気で肌を柔らかくするホットタオルは、毛穴を広げて汚れを浮かせるうえ、血行が促進されます。
当て終わったあとすぐに化粧水や美容液を使うと、浸透しやすく化粧ノリが良くなります。
リラックス効果もあるホットタオルは、化粧ノリが悪く落ち込んだときにこそ取り入れるのがおすすめです。
きちんと保湿する
化粧ノリを良くする方法で大切なことは、十分な保湿です。
保湿は肌にとって潤いを与え、肌の保護を強化する重要な役割があります。
とはいえ、多量の化粧水や美容液を使えば良いというわけではなく、スキンケア後の時間も大切です。
化粧水や乳液が肌に馴染むには少し時間が必要であり、スキンケア後、すぐに化粧をすることで乳液とファンデーションが混ざり、ムラになる可能性があります。
顔を包み込むように手を押し当てるホットハンドケアで美容保湿成分を浸透させ、肌が落ち着いたらメイクするようにしましょう。
洗浄力の低い洗顔料などで角質ケアする
敏感肌の方には、洗浄力の低い洗顔料がマストアイテムです。
洗浄力が高い洗顔料は汚れが取れやすい反面、肌に負担をかけてしまい化粧ノリが悪くなる原因につながります。
洗顔料を選ぶ基準は、以下のとおりです。
■洗顔料の選び方
・刺激が少ない
・角質を除去する成分が含まれている(サリチル酸、乳酸、グリコール酸など)
・肌の水分や油分を奪わない成分が含まれている(アミノ酸系洗浄剤や天然保湿因子など)
洗浄力の低い洗顔料は余計な水分や油分を落とすこともないため、洗顔後でも乾燥せず化粧ノリが良くなります。
角質が気になる方は、指の腹を使い泡でマッサージすると良いでしょう。
下記の記事では正しい洗顔方法について紹介しているので、気になる方は読んでみてください。
顔のマッサージを行う
化粧ノリを良くする方法には、スキンケア後のマッサージも効果的です。
メイク前に簡単なマッサージを行うと血行やリンパの流れが促進され、化粧ノリが良くなり透明度もあがります。
マッサージは以下の流れで行いましょう。
- 手順1手を温めて、乳液や美容液など保湿剤を手につける
- 手順2フェイスラインを引き上げる
- 手順3口角・頬を引き上げる
- 手順4目の下をプッシュする
- 手順5眉全体をなでる
- 手順6頭皮を引き上げる
過度な圧や摩擦は肌に負担をかけるため、マッサージを行うときは力をかけずに行います。
優しくいたわりながら行うことがポイントです。
フェイスマッサージは肌の調子や化粧ノリが良くなることにつながるため、ぜひメイクアップ前のルーティンに取り入れてみてください。
また、手で顔をマッサージするのも良いですが、美顔器を取り入れてみるのも一つの手段です。
下記の記事では付属の機能によって肌に潤いを与えたり、血流をサポートしたりする美顔器について説明しているので、気になる方は読んでみてください。
化粧は肌に悪いのか?
化粧は「皮膚が呼吸できないことで、肌に悪いのではないか」と思われることもありますが、正しい使い方をすれば肌を守れるうえ、魅力的になれるので一石二鳥です。
ただし、以下の習慣は肌に悪影響を及ぼすため、注意が必要です。
化粧品の使用方法や品質に注意し、正しいスキンケアを行うことで、肌への負担を最小限に抑えることができます。
それぞれの注意点を、くわしく解説していきます。
きちんと洗顔できていない
化粧の洗い残しは肌トラブルにつながる原因になるため、クレンジングでしっかりとメイクを落としましょう。
メイクが肌に残っていると毛穴が詰まり、ニキビや吹き出物ができる可能性があるうえ、肌の表面がくすんで見えます。
とはいえ、ゴシゴシ洗いは肌に負担が大きく、汚れが完全に取れるわけではありません。
クレンジングや洗顔は指の腹でクルクルとマッサージしながら行い、丁寧に毛穴汚れもケアしましょう。
肌に合わない化粧品を使用している
肌に合わないタイプの化粧品を使っていると、アレルギー反応や刺激の誘因となり、肌トラブルの原因となります。
以下の症状がでた場合には、化粧品が肌に合っていない可能性が高いでしょう。
■この症状がでたら使用中止!
・肌の赤み
・かゆみ
・かぶれ
・蕁麻疹など
ファンデーションはタイプによって、粉・水・油の割合が異なります。
脂性肌の方が油分の多い商品を使うとベタツキの原因となり、乾燥肌の方がルースタイプを使うとかさつく原因となってしまいます。
肌トラブルを避けるためにも、新しい化粧品を導入する際にはパッチテストや少量の使用で肌の反応を確認しましょう。
汚れたパフやブラシの使用している
メイクで使用したパフやブラシは洗わずにそのままにしておくと、顔から吸い取った皮脂やメイク汚れで雑菌が繁殖します。
雑菌が繁殖したパフやブラシを使用すると、肌トラブルの原因となりますので注意してください。
使用したメイク用品は定期的に洗浄し乾燥させることで、雑菌の増殖を抑えることが可能です。
はたく程度に使用しているブラシは2~3ヶ月に1回程度、メイク成分をよく含ませているチップなどはできるだけ毎回洗うことが理想的です。
さらに、劣化や摩擦が進んだメイク道具は、新しいものに交換もしくは修理すると清潔な状態をキープできます。
化粧ノリを良くする方法のまとめ
今回は、化粧ノリを悪くする原因や良くする方法を紹介しました。
化粧ノリを良くするためには余分な皮脂や汚れを取り除き、保湿をしっかりと行うことが重要です。
肌を清潔な状態に保つためにも、使用するメイク用品は定期的に洗浄し、肌に雑菌が付着しないよう心がけましょう。
化粧ノリが良いと気分が上がり、1日の満足度が変わります。
毎日をハッピーに過ごすためにも、本記事で紹介したポイントをぜひ試してみてください。