白髪はさまざまな原因によって増え始め、悩まれている方が多くいらっしゃいます。
なかには、「ストレートの髪質なのに、白髪だけ縮れてる」といった、光景を目にした方も多くいらっしゃることでしょう。
実は、黒髪と白髪には違いがあり、上記のことが起こってしまうのです。
本記事では、「白髪はなぜ縮れるのか」や「縮れたときの対策」などについて紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。
【原因】白髪が縮れるのはなぜ?
黒髪がストレートでも白髪が縮れてしまう原因には、以下の3つがあります。
白髪が縮れる原因
●メラニンの低下
●水分量の低下
●毛穴の歪み
●毛穴詰まり
上記それぞれの原因について詳しく紹介していきます。
【原因1】メラニンの低下
黒髪は色を決めるのに必要な「メラニン」が多く含まれている一方で、白髪は生活習慣などの原因によってメラニンが低下することで生えてしまいます。
そのため、黒髪の内部はメラニンが詰まっているのに対し、白髪は隙間ができたスカスカな状態となり縮れてしまうのです。
髪の毛は、「タンパク質」「メラニン」「水分」「脂質」の4つの成分から成り立っており、どれか1つでも低下すると、構造が崩れて縮れの原因となってしまうので注意してください。
【原因2】水分量の低下
数々のヘアケア商品を販売している綺和美公式サイトによると、白髪は黒髪と比較して水分が低下しているそうです。
髪の毛の一部である水分が不足することでも、内部に空洞ができて縮れてしまいます。
ドライヤーやアイロンの熱で髪の毛が水分不足に陥り、縮れてしまった経験をした方も少なくないでしょう。
白髪は上記と同じ状態となっているため、髪の保湿ケアは欠かせません。
【原因3】毛穴の歪み
白髪が縮れる原因には内部の構造だけでなく、「毛穴の形状」も関係があります。
髪質 | 毛穴の形 |
---|---|
ストレート | 正円 |
くせ毛 | 楕円 |
髪の毛がストレートな人ほど毛穴の形状は正円に近いのですが、加齢とともにメラニンが低下し白髪が増え始めると、次第に毛穴も楕円へと変わっていきます。
上記の結果、髪の毛が毛穴の中で成長している間に、縮れの癖が付いてしまうのです。
そのため、髪質がくせっ毛な人は、楕円の形をしていた毛穴がさらに歪な形へと変化し、チリチリになりやすい傾向にあります。
【原因4】毛穴詰まり
毛穴に汗などの汚れが溜まったり、シャンプーを洗い残したりすると、「毛穴詰まり」を引き起こします。
たとえ正円の形をしていたとしても、毛穴が詰まることによって、物理的な歪みが生じ縮れてしまうのです。
「毛穴詰まりが白髪と何の関係があるのか?」と言うと、毛穴に溜まった汚れが、紫外線や酸素と結合して「活性酸素」を発生させます。
活性酸素とは、「メラノサイト」と呼ばれるメラニンを生成する毛根組織に悪影響を与え、働きが低下することで白髪が生えてしまうのです。
「白髪が生えた=毛穴詰まり」の可能性も考えられるため、縮れの原因と言えます。
白髪の縮れを治す方法
毛穴の歪みによる髪の縮れは現代の技術では治せないのが現状で、白髪ができる原因を改善して、黒髪に戻すしかありません。
白髪染めを使用して髪の表面を黒く着色したとしても、毛穴の歪みは変わらないため、治らないのです。
また、白髪の原因を改善した場合でも、黒髪へと戻る割合は「全体の約2割」と言われており、多くの白髪はそのままとなってしまいます。
そのため、白髪が生えて縮れるときは目立たないように対策を講じる必要があります。
毛穴詰まりは炭酸水や炭酸シャンプーがおすすめ
「毛穴の歪みで生じた縮れは治せない」と言いましたが、汚れが詰まって歪みがさらに悪化している場合は、シャンプーなどで清浄することによって和らげられます。
しかし、洗浄力の強いシャンプーは刺激が強く、頭皮や髪の毛にダメージを与える可能性もあります。
そこでおすすめなのが、ダメージケアしながら毛穴汚れを落とせる「炭酸水」や「炭酸シャンプー」です。
水やシャンプーに含まれる炭酸ガスは、髪の毛を洗うと同時に毛穴に蓄積した汚れも一緒に落とします。
炭酸水や炭酸シャンプーの詳しい効果については、以下の記事で紹介しているので気になる方は読んでみてください。
白髪が縮れてるときの対策
白髪の縮れを目立たなくする対策は、以下の4つがあります。
白髪の縮れ対策
●白髪をハサミでカットする
●パーマでごまかす
●アイロンでストレートにする
●矯正縮毛でストレートにする
それぞれの対策について紹介しますが、なかには縮れを悪化させる恐れがあるものも含まれています。
自身の髪質・毛量に合った対策を取り入れてみてください。
白髪をハサミでカットする
白髪の縮れ対策として最もおすすめなのが、ハサミで短く切る方法です。
ハサミでカットするだけなので、余計な費用がかかったり、頭皮や髪の毛を傷付けたりすることなく、白髪を目に入らないようにできます。
ただし、「周りの黒髪まで切ってしまい、髪型が崩れる可能性がある」「白髪の量が多い場合は時間がかかる」などのデメリットがあるのも事実です。
ハサミで短くする方法は、白髪が目立ち始めた頃で量が少ない方におすすめと言えます。
パーマでごまかす
白髪のチリチリが気になる場合は、パーマをかけてしまうのも1つの手です。
ストレートヘアの方でもパーマをかけることにより、髪の毛全体にうねりを出し、ごまかせられます。
髪の表面を着色するための白髪染め商品の購入と、パーマの施術料金が発生するので、お財布と相談して取り入れてみてください。
おしゃれも同時に楽しみたい方にパーマはおすすめです。
アイロンでストレートにする
白髪の縮れ対策として簡単にできるのが、アイロンで一時的にストレートにしてしまう方法です。
しかし、アイロンの熱によって髪の毛は乾燥するため、内部の水分が蒸発して縮れが悪化する恐れがあります。
もしアイロンをかける場合は、「保湿成分が多く含まれたシャンプーなどでヘアケアする」・「頻繁に使用しない」ことを心掛けましょう。
矯正縮毛でストレートにする
アイロンで髪の毛の乾燥が不安な方は、思い切って矯正縮毛でストレートにするのも1つの対策です。
白髪染めも並行して行う場合は、すぐに色が抜けてしまわないようあらかじめ矯正縮毛をかけておきましょう。
ただし、矯正縮毛後の髪の毛は非常に傷みやすいため、最低でも「1週間」置いてから白髪染めを使用してください。
また、矯正縮毛のなかにはダメージが比較的少ない施術もあるので、美容院選びも重要と言えます。
白髪の縮れが気になっても抜くのはダメ
白髪を抜くことでも毛穴の歪みが悪化するため、絶対に抜いてはいけません。
また、はげるリスクが高まったり、炎症を起こしてかゆみが出たりなど、多くのデメリットがあります。
抜くだけで簡単に白髪ケアできることから、見つけるとついつい抜いてしまう方も多くいらっしゃるのではないでしょうか?
しかし、すこやかな髪の毛が育たなくなる可能性があるので控えましょう。
以下の記事では、白髪を抜くデメリットなどについて詳しく紹介しているので、伴わせて読んでみてください。
【まとめ】白髪はなぜ縮れるのか
改めて、白髪が縮れる原因を以下にまとめました。
白髪が縮れる原因
●メラニンの低下
●水分量の低下
●毛穴の歪み
●毛穴詰まり
白髪が縮れる原因は、黒髪と比べて髪の内部に隙間ができたり、毛穴の形状が変形したりすることで起こります。
そのため、縮れを根本的に治すのは難しく、白髪の原因を突き止めて改善し、黒髪に戻す必要があります。
簡単に目立たなくする対策としておすすめなのが、ハサミでカットする方法です。
白髪を見つけた際によく抜いてしまう方は、ダメージにならないハサミで短く切りましょう。