マニキュアはアレルギー症状を引き起こす?発症した際の対応方法!

マニキュアによるアレルギーの症状

「ジェルネイルはおしゃれだけど完成するまでに時間がかかりすぎる」という気持ちから、マニキュアを使用している方も多くいらっしゃるのではないでしょうか?

なかには、「何気なくマニキュアを塗っているけれど、アレルギー症状はあるの?」や「何らかの症状が出たときの対応は?」と、疑問に思っている方も。

手軽に塗れることから上記について見落としがちですが、自身の肌を守るためにも必ず知っておくべきことです。

そこで今回は、「マニキュアでアレルギーが出る原因」や「肌荒れを起こさないための対策」などを、詳しく説明しております。

マニキュアで肌荒れが起きてしまった方も、ぜひ参考にしてみてください。

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マニキュアを塗るとアレルギー反応はある?

マニキュアを塗るとアレルギー反応はある?

マニキュアには「有機溶剤」と言われる数多くの有害な成分が含まれており、人によってはアレルギーを発症してしまうことがあります。

また、綺麗に仕上げるのに必要な「ベースコート」や「トップコート」、爪周りの汚れを洗浄する「アルコール」、マニキュアをオフする際の「除光液」などによっても、肌荒れを引き起こす可能性があります。

有機溶剤とは?
溶剤とある通り、物質を溶かす性質がある成分のことです。塗装や化粧品など、数多くの製品に含まれております。
出典:厚生労働省

溶かす成分と聞くと「肌に悪い」と思われがちですが、化粧品などにも含まれているように、触れても大丈夫な範囲で配合されているため、アレルギー反応がない限り使用可能です。

ただし、妊娠している方や子供がいらっしゃる方はマニキュアを使用するうえで、注意することがあります。

有機溶剤の多くは特有な匂いを発し、毎日塗り直すなどの行為によって大量に吸い込むと、身体に害を与えるおそれがあるのです。

大量に吸い込まない限りは差し支えないため、マニキュアの使用時は換気をするなどして、十分注意を払いながら塗りましょう。

マニキュアでアレルギーが発症する原因

マニキュアでアレルギーが出る原因

マニキュアでアレルギーが発症する原因について詳しく説明していきます。

肌荒れを起こす原因をまとめたものがこちらです。

マニキュアでアレルギーが発症する原因

●マニキュア本体
●ベースコートやトップコート
●マニキュアを取り除く製品(除光液、ネイルクレンザーなど)

よく勘違いしがちですが、マニキュアの使用時のみアレルギーに注意すればよいわけではありません。

「マニキュアを綺麗に仕上げるアイテム」や「除去するアイテム」にも気をつける必要があるので、それぞれ見ていきましょう。

マニキュア本体

マニキュア本体には以下の成分などがよく含まれており、アレルギーを引き起こす原因につながります。

マニキュアによく含まれている成分

●ニトロセルロース
●トルエン
●スルホンアミド樹脂
●酢酸エチル
●酢酸ブチルなど

出典:厚生労働省

上記などは有機溶剤に該当し、肌に大きなダメージを与え、アレルギーなどの肌トラブルを発症させます。

とは言え、どの成分がアレルギー反応を起こすか分からない方がほとんどでしょう。

マニキュアを使用する前に、後ほど紹介する「パッチテスト」を事前に行い、確認することが大切です。

有機溶剤が含まれていることから、短期間でマニキュアの付け替えを繰り返すと、爪が薄くなってしまいひび割れにもつながるので注意しましょう。

ベースコートやトップコート

下地や仕上げに使用するネイル用品にも、マニキュアの着色料を省いた成分が配合されています。

そのため、マニキュアの成分に気をつけるだけでは、アレルギーを引き起こす可能性があるのです。

特にトップコートは、ダメージによる外的損傷からマニキュアを保護するため、ベースコートよりもニトロセルロースが多く含まれています。

ベースコートやトップコートを使用する際にも、肌に触れないよう注意しましょう。

マニキュアを落とす除光液やエタノール

マニキュアを落とす際は、除光液やエタノールを使用して除去しますが、これらの製品によってもアレルギーを引き起こす可能性があります。

除光液には「アセトン」と呼ばれる成分が含まれており、プラスチックなどを溶かすほどの成分なため、皮膚に大きなダメージを与え肌トラブルを引き起こすのです。

最近では、アセトンが含まれていない除光液も販売しておりますが、マニキュアを綺麗に落とすために別の有機溶剤が配合されているので、100%安全と言えません。

除光液やエタノールを使用する際は直接爪へ塗らず、ガーゼなどになじませてから肌に当たらないよう除去しましょう。

アレルギー発症中はマニキュアを塗ってもよい?

アレルギー発症中はマニキュアを塗ってもよい?

アレルギー反応が出ている間は、マニキュアを使用せず、休憩期間を設け安静にすることが大切です。

また、爪に塗るだけでなく、容器に触れることもなるべく避けてください。

発症中はアレルギー成分に対して肌が敏感になっており、炎症やかゆみなどが起きているにもかかわらずマニキュアや除光液を塗ることで、さらに悪化するおそれがあります。

時間を置いて症状が引いてから塗ったとしても、再発することに変わりはないため、皮膚科クリニックで診察し、どの成分が原因なのか特定することをおすすめします。

以下の記事にて、爪を休ませる期間について紹介しているので、伴わせて読んでみてください。

マニキュアで起こるアレルギーの症状

マニキュアのアレルギーによる症状

マニキュアなどを塗った際に見られる代表的なアレルギー症状を紹介しますが、あくまで一例です。

マニキュアなどの製品によって含まれている成分が異なり、人それぞれ現れる症状が違うことを念頭に置いておきましょう。

マニキュアで起こるアレルギーの症状

●かゆみ
●赤み
●水疱(すいほう)

水疱とは、いわゆる「水ぶくれ」のことを言い、損傷した皮膚による薄い膜の下に漏れ出た水分やタンパク質が溜まり、膨らんでしまう症状です。

発症当初は、範囲が小さくあまり気にならないことから放置する方もいらっしゃいますが、次第に大きくなっていくおそれがあるので、水疱ができた際は早めに皮膚科で治療することをおすすめします。

もし上記に挙げた症状が見られた場合は、早急に洗い流すよう注意してください。

マニキュアを塗る際のアレルギー対策

マニキュアでアレルギーを出さないためには、肌に触れないようにすることを考えなければいけません。

マニキュアを塗るときのアレルギー対策をまとめたのがこちらです。

マニキュアのアレルギー対策

●爪周りにマスキングテープする
●少量のマニキュアを塗る
●皮膚の保護用クリームを塗る

パッチテストをした結果、アレルギーが出た場合は該当する製品の使用を控えることは勿論ですが、マニキュアなどは肌に多少のダメージを与えるため、触れないことに越したことはありません。

「症状が現れなかったから」と言って、そのまま塗るのではなく、なるべく上記の対策を講じたうえで使用してください。

それでは、それぞれの対策について詳しく見ていきます。

塗る量を少量にする

筆に付ける量を少量に調節し、塗るよう心掛けましょう。

当然のことですが、筆に大量のマニキュアがついた状態で塗ると、爪からはみ出しやすくなり、肌に接触してしまいます。

マニキュアは2回に分けて仕上げるのが基本の塗り方ですが、1回ごとの量を抑えると自分の思い描いた通りに塗れるでしょう。

下記の記事では、マニキュアの正しい塗り方について説明しているので、気になる方は参考にしてみてください。

爪周りにマスキングテープする

マニキュアを少量に調節したうえで、爪周りの肌にマスキングテープをすると、さらに接触しづらくします。

少量を塗ったとしても本人の技量によっては失敗するため、必ず爪からはみ出さないわけではありません。

1本ずつ巻くのは非常に面倒かもしれませんが、アレルギーなどを出さないためにも、できるだけ保護するようにしましょう。

皮膚の保護用クリームを塗る

保護用クリームを塗ることでバリアを形成し、マニキュアなどに含まれている有害物質から肌を保護できます。

よくハンドクリームと勘違いされがちですが、根本的に役割が異なります。

ハンドクリームは乾燥などによる肌荒れを整える目的で使用する一方、保護用クリームは肌荒れが起きていない状態の肌に塗ることで、外的刺激から皮膚を守る役割があるのです。

イメージとしては、肌の上に薄い膜を一層張り、マニキュアなどが付着しても肌に直接触れないようにするようなものです。

マスキングテープに比べると費用は少し高くなりますが、手軽にアレルギー対策できるので、面倒くさがりな方におすすめと言えます。

保護用クリームについても、絶対に症状が現れないわけではないので、マニキュアの塗り方には気をつけましょう。

マニキュアのアレルギー反応が不安な方はパッチテストをする

マニキュアのアレルギー反応が不安な方はパッチテストをする

マニキュアに含まれている有機溶剤の量が少量と言えど、肌荒れが不安な方も当然いらっしゃることでしょう。

上記のような方は、マニキュアを塗る前に、一度手の甲や腕などで「パッチテスト」するのがおすすめです。

購入したマニキュアや除光液などでアレルギーが出るのか事前に確かめられます。

正しいパッチテストのやり方についてはこちらです。

パッチテストの手順

  • 手順1
    綿棒などでマニキュアをとる
  • 手順2
    手の甲や腕に5円玉程度の大きさで薄く塗る

    ※塗った後に何らかの肌トラブルが出た際は直ちに中止し、拭き取ったり、洗い流したりしてください。

    もし、肌荒れが起きた際は、皮膚科クリニックなどへ相談しましょう。

  • 手順3
    自然乾燥させる
  • 手順4
    20~30分後にアレルギー反応があるか確認
  • 手順5
    48時間後にもう一度確認

パッチテストは2回に分けて確認する必要があります。

アレルギーは20分ほどで発症することもあれば、繰り返し塗ることで発症するケースもあるためです。

また、「パッチテストから48時間が経過しても、反応が出なかったから」と、必ずしも肌荒れが起きないとは限りません。

繰り返しマニキュアを塗ることでも、症状が現れる場合もあるので使用には最善の注意を払いましょう。

マニキュアでアレルギーが出たときの対応

マニキュアでアレルギーが出たときの対応

マニキュアを塗ってからしばらく時間を置いたあとに、何らかの反応が見られた場合は、ベースコートを含め全て取り除き手を洗いましょう。

「時間をかけて塗ったのに勿体ない」と思うかもしれませんが、そのまま放置すると悪化します。

オフしたあとは少し様子を見て、もしアレルギーなどが治らなければ、できるだけ早く皮膚科医などに通ってください。

何度も言いますが、どの製品が原因で肌荒れが起きているのか、個人で判断するのは難しいため、専門の方に相談する必要があります。

原因が特定できたあとは該当する製品の使用は避け、アレルギー成分が含まれていない別の物を再度購入しましょう。

肌のすこやかさを第一優先に考え、爪のおしゃれを楽しんでください。

マニキュアでアレルギーを引き起こす原因のまとめ

マニキュアなどは少量の有機溶剤を含むため、人によってはアレルギーが発症します。

マニキュアでアレルギーが起こる原因

●マニキュア本体
●ベースコート
●トップコート
●除光液やエタノール

上記を使用する際には肌に触れないよう対策を講じ、できるだけ安全な状態で塗りましょう。

また、かゆみや赤みなどの症状が出た場合は、即刻マニキュアをオフしたり、皮膚科に通院したりするなどの対応が必要です。

ジェルネイルよりも手軽に爪のおしゃれを楽しめるマニキュアですが、アレルギーにおいて多少のリスクはあるので、雑な塗り方で肌に接触しないよう注意してください。

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