顔の印象を左右するアイメイクのなかでも、まつ毛のカールを持続したり、ボリュームアップしてくれたりするマスカラに力を入れる方も少なくないでしょう。
しかし、「塗ったあとにまつ毛がダマになり太く固まっていた」という経験はありませんか?
今回は、マスカラがダマになる原因やできてしまったときの直し方を紹介します。
マスカラがダマになってしまい困っているという方は、美しいまつ毛メイクをつくるための参考にしてください。
マスカラがダマになる原因
ダマは塗り方とマスカラの状態に関係する以下4つの原因から起こります。
それぞれの原因について、詳しく解説します。
マスカラを重ね塗り・付けすぎ
マスカラ液の重ね塗りや付けすぎはまつ毛の根元が固まるため、ダマになる原因になります。
美しいまつ毛に仕上げようとマスカラの量を増やしてしまうことで、返ってボタ付いた見映えになってしまいます。
ダマのない美しいまつ毛に仕上げるためにも、マスカラ液の重ね塗りや付けすぎには注意しましょう。
マスカラが乾燥
マスカラを使用しているうちにダマが増えてきた場合、マスカラ液自体が乾燥している可能性があります。
乾燥する原因は、マスカラのフタが開いている間に成分が揮発するためです。
マスカラ液が乾燥するとダマができたり、バサバサになったりして綺麗に塗れないため、手早く塗ることを意識し、こまめに蓋を閉めて防ぎましょう。
下記の記事ではマスカラがバサバサになる原因についてまとめているので、気になる方は読んでみてください。
油分が固まる
マスカラの成分に含まれる油分が固まったり、分離したりすると質感が変わってしまい、まつ毛に上手く塗れずダマになることがあります。
油分が固まる原因は、主に乾燥や温度変化によるものです。
特に、冬の寒い時期には空気が乾燥したり、気温が下がったりすることから、夏よりも固まりやすくなります。
マスカラの油分が固まるとまつ毛へ均一に塗れず、ダマの原因になるので注意しましょう。
マスカラの寿命
マスカラの使用期限は開封から3ヶ月が目安と言われており、期限をすぎると徐々に液が乾燥して劣化が進みます。
ほかのメイク用品と比べても、マスカラは乾燥や気温の変化による劣化が早く、使用感が変わりやすいコスメです。
劣化したマスカラを使用するとダマができるだけでなく、目に雑菌が入る可能性があるので、目を守るためにも開封した日にちを把握し、使用期限が過ぎたら買い替えましょう。
マスカラがどのくらい持つかの目安については、以下の記事で詳しく紹介しています。
マスカラでダマになったときの直し方
マスカラがダマになったときは、以下4つの方法で綺麗に直しましょう。
マスカラによりダマになったまつ毛を直す方法を、それぞれ解説していきます。
マスカラコームでダマ取り
マスカラを付けすぎてダマになってしまったときには、乾く前にマスカラコームで梳かす方法がおすすめです。
マスカラコームは小さなクシのような見た目をしているまつ毛用のアイテムで、金属タイプやプラスチックタイプなどがあります。
細かい目のマスカラコームで根元から毛先へゆっくり梳かすと、ダマを取り除き綺麗にセパレートしたまつ毛に仕上がります。
綿棒でダマ取り
マスカラがダマになり固まった場合は、リムーバーと綿棒を使用して綺麗にしましょう。
綿棒にリムーバーを少し取り、ダマが気になる部分にちょんちょんと触って少しずつ取り除きます。
ただし、リムーバーの量が多すぎたり力強くまつ毛を触ったりすると、ほかのメイクまで取れてしまう可能性があるので注意してください。
歯間ブラシでダマ取り
歯間ブラシはマスカラコームと同様に、マスカラが乾く前に根元から毛先へ梳かすことで、ダマを取り除くことが可能です。
まつ毛用ブラシの形によく似ている歯間ブラシは、アイメイクにも活用できます。
歯間ブラシは1パックにたくさん入っているので、まつ毛ブラシと比べてもコスパがよく、マスカラで汚れてもすぐに交換できて衛生的です。
ブラシが小さくて目が細いので、メイク初心者の方も安心して使えます。
指でダマをつまむ
マスカラコームや綿棒、ブラシがない場合は、指でつまんでダマを取ることもできます。
しかし、指で取り除こうとするとマスカラを塗ったまつ毛同士がくっついてしまい、さらにダマができてしまう可能性もあります。
指で取り除く際はマスカラが完全に乾いたあとに、指先で優しくつまんでください。
とはいえ、道具を使った方が綺麗に仕上がるため、ダマ取り用のアイテムを1つ持っておくことをおすすめします。
マスカラがダマにならない塗り方
マスカラはダマになってから取るよりも、ダマにならないように塗った方が綺麗な仕上がりになり、メイクの時短にもつながります。
マスカラがダマにならないように塗るポイントは、以下4つです。
マスカラのダマを防ぐ方法を理解して、綺麗なまつ毛にメイクしましょう。
まつ毛の油分を除去する
スキンケア用品や皮脂などの油分が付いていることが多いまつ毛は、マスカラがポロポロ落ちたり、ダマになったりする原因となるため、あらかじめ拭き取っておきましょう。
まつ毛についた油分は綿棒やコットンで拭き取るか、フェイスパウダーを乗せてサラサラな状態にしておくとマスカラを綺麗に塗れます。
まつ毛に付いている油分を除去することで、ダマを防ぎマスカラが綺麗に仕上がります。
下記の記事では、マスカラがすぐに落ちない方法について紹介しているので、伴わせて読んでみてください。
マスカラ下地で整える
ダマを作らずにボリュームや長さのあるまつ毛にしたい場合は、マスカラ下地を使うのがおすすめです。
マスカラ下地はベースからボリュームや長さを出せるため、重ね塗りでダマになることを防げます。
ボリュームタイプやロングタイプなどのさまざまなマスカラ下地があるので、好みに合わせて使ってみてください。
マスカラを1度塗りする
マスカラは1度塗りにするとダマになる可能性を減らせます。
しかし、1度塗りではボリュームや長さが少ないため、仕上がりが物足りないと感じるかもしれません。
仕上がりのボリュームなどが物足りない場合は、繊維入りのマスカラや下地を使用するのがおすすめです。
マスカラコームですぐに整える
マスカラのダマを防ぐためには、乾く前にマスカラコームで素早く梳かすのがおすすめです。
マスカラコームとマスカラを同時並行で行うと、ダマができにくいだけでなく、まつ毛の方向が整った綺麗な目元になります。
多少の重ね塗りでもダマになりにくい方法なので、ボリュームアップしたい方は取り入れてみましょう。
さらに詳しいマスカラの付け方については、下記の記事で説明しているので、合わせて読んでみてください。
ダマにならないマスカラの使い方
マスカラの使い方にも、ダマを防ぐ以下2つの方法があります。
いずれの方法もマスカラを使うときに少し意識するだけでできるので、ぜひ実践してみてください。
ダマにならないマスカラの使い方を、それぞれ詳しく解説していきます。
蓋の閉める・開ける時間を短くする
マスカラ液の乾燥はダマになる1番大きな原因であるため、蓋はできるだけ早く閉めて開いている時間を短くしてください。
マスカラを塗っている間は空気が入りやすく乾燥するので、できるだけ手早く塗れるとよいでしょう。
保管している間にも空気が入らないよう、マスカラの使用後は意識的に蓋をしっかり閉めるのもポイントです。
ボトルの縁も綺麗にする
マスカラを塗るときにボトルの縁で液をしごくと、付着したマスカラが固まってしまいダマの原因につながるため、使う度に拭き取るよう心がけましょう。
縁にマスカラ液を付けたままにすると乾燥したり、固まった液がブラシについたりして、ダマを作ってしまいます。
マスカラを使用したあとには毎回、ボトルの縁を綺麗に拭き取ってから蓋をきちんと閉めてください。
保管場所に気をつける
高温・多湿に弱い特徴をもつメイク用品のなかでも、マスカラは寒さに弱く油分が固まりやすいアイテムであるため、保管場所には気をつけてください。
ダマができにくいマスカラを長持ちさせるためには、気温が一定で湿気のない場所に保管するのがおすすめです。
メイク用品を洗面所に置いている方は、置き場所の変更を検討しましょう。
固まったマスカラの直し方
固まってダマになりやすいマスカラは、以下4つの方法で直せます。
それぞれの方法を詳しく解説していきます。
お湯で温める
油分が入っているマスカラは寒い時期になると固まりやすいため、気温が低い時期には容器をお湯で温めると液状に戻ります。
ドライヤーやカイロなどで温める方法もありますが、お湯はマスカラを傷めずに温められることから最もおすすめです。
お湯でマスカラ容器を温めるときには、50度くらいを目安にゆっくり湯煎しましょう。
このとき、お湯が皮膚に触れて火傷しないよう注意してください。
化粧水や乳液を入れる
マスカラ液が乾燥してもったり感がある場合、化粧水や乳液をマスカラに入れると復活する可能性があります。
ただし、マスカラ液が薄まりすぎると使えなくなるため、入れすぎないよう注意が必要です。
スポイトを使って1滴ずつ垂らし、様子を見ながら量を調整してください。
水分の多い化粧水よりも、ややとろみのある乳液の方が自然に馴染みやすくおすすめです。
目薬を入れる
「化粧水や乳液を混ぜたマスカラを塗る際、目に入るのが心配」という方は、目薬を入れる方法もあります。
目薬はスポイトがなくても1滴ずつ入れられ、持ち運びしやすいので外出先でも使えます。
メイク直しをする方は、マスカラと目薬を一緒にポーチに入れておくと良いでしょう。
寿命が過ぎた古いマスカラは買い替える
使用期限が過ぎた古いマスカラは劣化しており、ダマになるだけでなく感染症や肌トラブルなどが起こる可能性もあるため、早めに買い替えましょう。
ファンデーションなどのメイク用品と比べてマスカラの使用期限が3ヶ月と短いのは、まつ毛についた汚れや雑菌が入り込みやすいことが理由です。
意外にマスカラの使用期限は短いので、気づけば3ヶ月以上使っていたということもあるでしょう。
雑菌の入り込んだマスカラを使用すると、結膜炎やものもらいなどの肌トラブルを起こす可能性があるので、開封した日にちを把握しておくと安心です。
固まったマスカラはお湯で温めたり、化粧水や乳液、目薬を入れたりすることで復活させられますが、中身の劣化は進んでいます。
マスカラを直す方法は使用期限内のマスカラを一時的に復活させたいときのみ活用し、寿命が過ぎたときには早めに買い替えてください。
【まとめ】マスカラでダマができたときの直し方
マスカラのダマができると綺麗なまつ毛になるどころか、ひじきのように太く固まり見映えが悪くなります。
マスカラでダマができたときは、以下4つの方法で直しましょう。
■マスカラでダマができたときの直し方
・マスカラコームでダマ取り
・綿棒でダマ取り
・歯間ブラシでダマ取り
・指でダマをつまむ
マスカラは保管方法や使い方により、劣化しやすいメイク用品です。
本記事でご紹介したダマの原因や正しいマスカラの使い方を参考に、劣化を防ぎ品質が保たれた状態でアイメイクに活用しましょう。
保管方法や使い方が正しくても、使用期限が過ぎてしまうと肌トラブルが起こる可能性があり危険です。
マスカラの復活方法だけでなく使用期限や適切な使い方も知り、美しいアイメイクを楽しんでください。