角質と垢の違いってなに?たまりやすい原因や治し方を徹底解説!

角質と垢の違いってなに?

「角質」と「垢」は同じものと勘違いされがちですが、根本的な違いがあります。

角質と垢は異なるものだと分かっている方のなかには、詳しくは知らないという方もいらっしゃるでしょう。

本記事では角質と垢の違いはもちろんのこと、毛穴汚れがたまりやすい原因や治し方についても詳しく紹介しております。

毛穴の汚れで悩まれている方は、ぜひ参考にしてみてください。

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角質と垢の違いを解説

角質と垢の違い

角質と垢の違いを簡単に言うと「細胞」か「汚れ」なのかです。

角質も垢と同じ汚れと思われがちですが、美肌を保つ働きが備えられており、皮膚になくてはならない細胞の1つです。

それではどのような役割を果たしているか角質と垢に分けて詳しく解説していきます。

角質ってそもそもなに?

角質とは、厚さ0.02mmほどの4層で構成された「表皮」のうちの1つである「角質層」に存在する細胞のことです。

角質は垢の汚れとは違い、皮膚の細胞なので「乾燥肌にならないよう水分を保持したり」「肌へのダメージをケアしたり」などの働きがあります。

そのため、汚れと勘違いし取り除きすぎると、乾燥肌などの肌トラブルを引き起こす原因に繋がるので注意してください。

乾燥肌にならないよう水分を保持

適度に必要な角質を除去し過ぎると水分不足を招くため、顔であればヒリヒリしたり、皮がむけたりします。

通常の肌の状態であれば、皮膚全体で70%の水分を保持しており、角質層はそのうちの10〜30%の水分を保持しているのです。

角質を一定量残すことで皮膚に潤いを与え、柔軟性のある肌を維持できます。

ただし、水分を保つと言っても、余分な角質は美肌に逆効果となるので注意しましょう。

肌へのダメージをケア

角質の水分を保つ働きは、肌へのダメージを軽減することにつながります。

角質が不足することで乾燥肌を招きやすくなり、潤いがない肌の状態はバリア機能が低下し、非常に刺激を受けやすいのです。

顔を洗う際に手のひらで肌を擦る動作は摩擦が生じ、肌にダメージを与えます。

また、日光などの紫外線も美肌を維持したい方にとっては天敵で、肌から水分を奪います。

肌の水分にはバリア機能があり、乾燥肌の原因となる刺激を抑制するため、角質は美肌において重要な役割を担っていると言えます。

垢ってそもそもなに?

垢は毛穴に汗や古い角質、余分な皮脂などが蓄積し、それらが混ざり合い表皮から浮き出た汚れのため、角質とは根本的に違います。

顔の場合、美肌を保つためにスキンケアをするかと思いますが、蓄積した垢が化粧水や美容液などの浸透を妨げます。

そのため、スキンケア用品は本来の効果を発揮できません。

普段の入浴や洗顔は体の垢を落とすため非常に大切です。

皮脂とは?
​​肌に水分を与え、ダメージから肌を守る脂分のこと。毛穴にある「皮脂腺(ひしせん)」と呼ばれる器官から分泌されており、角質とはまた別物。
出典:メディプラス

角質と垢がたまりやすい原因

角質と垢がたまりやすい原因の違い

角質や垢はどちらも同じ原因で蓄積されます。

古い角質は、やがて汚れとなって表皮に出てくるため「角質がたまる原因」=「垢がたまる原因」と言えるのです。

主な原因としては以下の3つがあるので、詳しく説明していきます。

  • 身体を洗わない
  • 力を入れて身体を洗う
  • ターンオーバーが乱れている

身体を洗わない

当然ですが、体を洗わないと毛穴に汗の汚れや角質、余分な皮脂がたまります。

特に夏の時期は、汗が出やすく汚れが蓄積されやすいので注意してください。

また、日中は皮脂を分泌しているため、身体を洗わないことで余計な油分が毛穴に残ります。

ボディソープなどを使用せずとも、ぬるま湯のみで多少は体の汚れを落とせるため、家事が忙しく時間がないときでも必ずシャワーは浴びましょう。

力を入れて洗う

力を入れてゴシゴシ身体を洗うときちんと汚れを落とせますが、新しい角質まで除去する恐れがあります。

新しい角質まで洗い流すことで角質を生成しようとする働きが強く作用し逆に余りが出るのです。

余った角質は行き場がなくなり、汗の汚れなどと混ざりあって垢として浮き出ます。

また、熱いお湯は肌を守るのに必要な量の皮脂や角質を溶かしてしまうため、ぬるま湯でシャワーを浴びるのが適切です。

ターンオーバーが乱れている

ターンオーバーとは、肌の細胞が新しくなる一定の期間のことを言い、約4週間で皮膚は生まれ変わりますが、周期が乱れることで古い角質はたまっていきます。

正しいターンオーバーでは古い角質は自然に剥がれ落ち、蓄積されることはありません。

一方、乱れている場合は剥がれ落ちることなく、そのまま毛穴に残ってしまうのです。

ターンオーバーは生活習慣が乱れていたり、紫外線を過剰に受けていたりなど、さまざまな要因で崩れます。

角質や垢がたまりやすい方は、ターンオーバーが乱れている可能性があるため、普段の食生活や睡眠時間に気をつけましょう。

角質や垢を取らないとどうなる?

角質や垢を取らないどうなる?

角質や垢を取らないことで起こる症状として違いはありません。

角質や垢を取らない場合どうなるのかこちらにまとめました。

  • 体臭が漂う
  • ニキビの原因に
  • 黒ずみとなる
  • 乾燥肌になりやすい

角質や垢を取らないことで、肌トラブルを引き起こす可能性があるので詳しく説明します。

体臭が漂う

角質や垢などの汚れを放置すると、体臭を放つ原因につながります。

もともとの角質や垢、汗などには匂いがありません。

しかし、「皮膚常在菌」と呼ばれる皮膚に存在する微生物が、汚れを栄養素として摂取することで増殖し、体臭の元となるのです。

角質や垢などを洗い流さないことで、無意識のうちに体から悪臭を発している可能性があります。

ニキビの原因に

角質や垢が蓄積し、毛穴に蓋をする状態になることでニキビの原因につながります。

ニキビは「アクネ菌」と呼ばれる皮膚に存在する微生物が、皮脂を食べることで繁殖し引き起こします。

毛穴に蓋をする状態は皮脂もたまりやすく、アクネ菌が増殖しやすいのです。

ニキビを出さないためにも、角質や垢は適度に洗い流す必要があります。

黒ずみとなる

角質や垢などが残ったままだと黒ずみを引き起こす恐れがあります。

角質や垢がたまると皮脂が上手く排出されず、やがて酸化し黒く変化するのです。

肌が黒ずんで見える方は、既に皮脂が酸化している状態のため、汚れを取り除く必要があります。

乾燥肌になりやすい

角質や垢などが毛穴に詰まると、スキンケア用品を使用したとしても、保湿効果や美容効果などがあまり得られません。

毛穴を塞ぐことで化粧水や美容液などが角質層まで浸透しづらくなるのです。

乾燥肌の人はさらに悪化する恐れがあるので、角質や垢などの汚れには注意しましょう。

乾燥肌に悩まれている方は、保湿成分などが多く含まれ、1本でスキンケア用品4つの役割を果たせる「モイストゲルプラス」がおすすめです。

角質と垢それぞれの治し方

角質と垢の治し方の違い

角質と垢の治し方には違いがあります。

角質の治し方にはさまざまな方法がありますが、垢の治し方は基本的に「垢すり」のみで解決できます。

それぞれの治し方について紹介するので、参考にしてみてください。

角質の治し方

角質の治し方は主に4つの方法があります。

  • 酵素を使用した角質ケア商品
  • オイルを使用
  • 美容皮膚科医で角質を除去
  • 毛穴掃除専用ブラシを使用

それぞれの治し方について簡単にケアできる方法から、それなりに費用がかかる方法まで幅広く紹介します。

酵素を使用した角質ケア商品

酵素が配合されているケア商品を使用することで角質の除去が可能です。

角質はたんぱく質から生成されており、酵素にはたんぱく質を溶かす効果があります。

使用頻度や使用方法はケア商品によって違い、使用する前に必ず確認するよう注意してください。

また、ケアする前に蒸しタオルなどで肌を温めることで角質に柔軟さが生まれ、除去しやすくなるのでおすすめです。

角質ケア商品には、洗顔パウダーや洗顔料などがあるので、使いやすいと思った物を使用しましょう。

蒸しタオルの作り方
水を少し含めたタオルを電子レンジで10〜20秒ほど温めることで作れます。

オイルを使用

蒸しタオルで肌を温め、オイルを塗布したあとにタオルで拭き取ることで角質を取り除けます。

蒸しタオルで肌を温めると毛穴が広がり、浮きやすくなります。加えて、オイルを塗布すると角質が柔らかくなり拭き取りやすくなるのです。

オイルはスキンケアで使用するクレンジングオイルを使用します。

クレンジングオイルには「鉱物油系」「エステル油系」「油脂系」が存在し、エステル油系がコスパよく使えます。

油脂系は乾燥肌の方にさまざまな効果がありますが、エステル油系に比べると高価になるため、お財布と相談して継続しやすい商品を選びましょう。

毛穴掃除専用ブラシを使用

ネット通販や薬局などに売られている「毛穴掃除専用ブラシ」を使用することでも角質を取り除けます。

蒸しタオルを使用したあとに毛穴掃除専用ブラシを使用することで、効率よく角質を拭き取れます。

ただし、奇麗に拭き取るために力強く肌に押し当てるのは、ダメージを与える原因につながるので注意してください。

お近くの薬局で購入できることから、簡単に入手できるのでおすすめです。

美容皮膚科医で角質を除去

美容皮膚科医などのクリニックでも角質の除去が可能です。

「ケミカルピーリング」や「水素水ピーリング」と言った、角質の除去を目的としたさまざまな治療があるのです。

美容皮膚科医などのクリニックは確実に角質などの汚れを除去できますが、ほかの方法と比べると高額になってしまうため、あまりおすすめはしません。

垢の治し方

垢の治し方は角質と違い、基本的に「垢すり」のみで落とせます。

垢すりのやり方は、10分〜20分ほど入浴し、身体を温めることで毛穴を広げ、角質を柔らかくします。

その後、やわらかいコットン生地のタオルを使用し、やさしく擦るだけで簡単に垢は取り除くことが可能です。

固い生地のタオルや強い力で擦ると皮膚に刺激を与え、肌トラブルを引き起こす原因です。

垢はこれだけで除去できるため、ぜひ実践してみてください。

角質と垢のたまりやすい部位は違う

角質と垢のたまりやすい部位

たまりやすい部位を角質と垢に分けてまとめたのがこちらです。

角質がたまりやすい部位
・顔
・足の裏(特にかかと)
垢がたまりやすい部位
・耳の裏
・首
・胸
・背中
・腹
・膝の裏
・くるぶし周り

角質がたまりやすい部位は比較的少なく、足の裏は全身の体重を受け止めているため、角質が蓄積し肌が硬化しやすい部位です。

一方、垢がたまりやすい部位は角質と違い非常に多くあり、汗が出やすい箇所や丁寧に洗わない箇所などが挙げられます。

耳の裏や膝の裏、くるぶし周りなど、顔やデリケートゾーンに比べてサッと洗うだけで終了する方もいらっしゃるでしょう。

丁寧に洗わないことを繰り返すことで汚れが蓄積し、垢がたまりやすいのです。

心当たりがある方は、日々のケアを見直しましょう。

角質と垢のよくあるQ&A

角質と垢のよくある質問

角質と垢について、よくある質問をご紹介します。

簡単に説明しているので、参考にしてみてください。

角質と角層の違いは?

角層とは4つの層で構成されている「表皮」のうちの1つで、目に見えている肌の最も外側にある層のことを言います。

対して角質は、角層に存在する細胞のことです。

顔の角質を落とすとどうなる?

顔の角質を適度に落とす分には問題ありませんが、除去のし過ぎは返って乾燥肌などの肌荒れを招きます。

角質には、皮膚に含まれている水分が蒸発するのを防ぐ働きや紫外線などのダメージから肌を保護する役割があるためです。

角栓を抜くのはなぜダメ?

適度な量の角栓は雑菌が毛穴に侵入するのを防ぐ働きがあります。

通常のターンオーバーでは気づかないうちに角栓が剥がれ落ちるため、自分で抜く必要はありませんが、乱れている場合だと自然に抜け落ちることはありません。

なぜピーリングで角質や垢がポロポロ取れる?

ピーリングは「酸」を肌に使用することで、古い角質や汗などの汚れを除去できます。

また、表皮に存在している細胞を活性化する働きもあるため、シミやニキビなどにも効果が期待できます。

拭き取り用化粧水ってなに?

通常の化粧水は肌に潤いを持たせることを目的としたスキンケア用品です。

一方、拭き取り用化粧水は化粧水と違い、古い角質などの汚れを拭き取る目的で使用されます。

化粧水と同じく、肌に水分を与える成分も含まれておりますが、代用品として使うことはできません。

【まとめ】角質と垢の違い

角質と垢の違いのまとめ

角質は表皮にある角質層に存在する細胞のことで、垢は汗や古い角質、余分な皮脂が混ざり合ってできた汚れのため、根本的に違いがあります。

角質は皮膚の水分を逃さないようにする働きや肌への刺激を軽減する役割があるため、適度に必要です。

一方、垢はダメージを軽減する働きも多少ありますが、蓄積しすぎることで化粧水などのスキンケア用品が角質層まで浸透しづらくなる原因につながります。

普段、何気なく体を洗っておりますが、丁寧に洗わないことで角質や垢がたまり、乾燥肌になりやすくなるので注意しましょう。

顔の乾燥肌で悩まれている方は、オールインワン化粧品によりスキンケアの時間を短縮できる「モイストゲルプラス」がおすすめです。