目の周りをメイクする際に、必ずと言っていいほど使用される「アイシャドウ」。
しかし、「いつの間にか割れてしまっている」といった、経験をされた方も少なくないでしょう。
実は、普段から無意識に行っている行為が、アイシャドウの割れる原因となっているのです。
本記事では、上記の説明はもちろんのこと、直し方や割れない方法についても紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。
アイシャドウが割れる原因
アイシャドウが割れる原因は3つあり、それぞれ分かりやすく説明します。
早期にヒビが入らないよう、ポイントをきちんと抑えておきましょう。
アイシャドウが割れる原因
●外的な衝撃によるもの
●化粧ポーチの中に隙間がある
●アイシャドウを特定の箇所から使う
外的な衝撃によるもの
アイシャドウが割れる原因は、何と言っても「外的な衝撃」が大きく関わっています。
携帯を地面に落とすと画面が割れてしまうように、アイシャドウを入れた化粧ポーチを落としてしまったり、走る際に振動を受けたりすることで、ヒビが入ってしまうのです。
外でメイク直しをするために、化粧ポーチを持ち運ぶ方が多くいらっしゃることでしょう。
ラメが入っている粉末が大きいアイシャドウは特に割れやすいので、持ち歩く際はできるだけ衝撃を与えないよう注意してください。
化粧ポーチに隙間がある
アイシャドウが割れる間接的な原因として、「化粧ポーチの隙間」が挙げられます。
化粧ポーチの中身にゆとりがあることで、ちょっとした振動が受けやすくなったり、ほかの化粧品と衝突したりするのです。
「電車が間に合わないから」と、階段を勢いよく駆け上がったことは誰しも経験があるかと思いますが、化粧ポーチに余裕があることによって、より大きな衝撃を受けてしまいます。
比較的大きめな化粧ポーチにアイシャドウを入れている方は、ちょっとした振動にも気をつける必要があります。
アイシャドウを特定の箇所から使う
アイシャドウを特定の箇所のみ使い続けることも、割れる原因となります。
同じ箇所ばかり使い続けることによって使用部分のみが薄くなり、使い始めてから間もない段階でひび割れが起きてしまうのです。
せんべいに例えると、薄いものと厚いものでは前者の方が割れやすいことでしょう。
几帳面な方は真ん中や隅の部分から丁寧にアイシャドウを使ってしまう傾向にありますが、返って薄くなった部分からヒビが入る原因につながります。
アイシャドウに限らずチークなども同じことが言えますが、均一に使用していくのが割れづらくする秘訣です。
アイシャドウを割れないようにする方法
アイシャドウを割れないようにする方法は、パレットやポーチに隙間を空けないことです。
隙間をなくしてしまうことで、振動が起きたとしても衝撃を吸収します。
割れない方法を2つ紹介しますが、どちらも身近にあるもので簡単に対策できるため、ぜひ試してみてください。
アイシャドウにコットンを敷き詰める
アイシャドウ本体が入っているパレットの中に、コットン敷き詰めるだけで、衝撃によって割れることはありません。
ポーチの中身がパンパンで隙間が空いていなかったとしても、そもそもアイシャドウ本体とパレットの蓋に隙間があるため、衝撃を受けてしまうのです。
使用するコットンは1枚のみなので頻繁に買い替える必要もなく、使い回せることから余計なコストもかかりません。
化粧ポーチにタオルを敷き詰める
化粧ポーチに余裕がある場合は、タオルを敷き詰めるだけで簡単に対策できます。
タオルは柔らかいことから衝撃を吸収しやすく、使っていないものを使用すれば新しく購入する必要もありません。
アイシャドウにコットンを入れる方法と併用することで、持ち運ぶ際の衝撃を心配することはなくなります。
アイシャドウが割れたときの直し方
アイシャドウが割れたときの直し方は、割れ具合によって修復方法が異なります。
軽度なものと重度なものでは、やはり後者の方が直すのに手間がかかってしまいます。
「無駄な時間を費やしたくない」という方は、いかに割れないようにするかがポイントです。
それでは、それぞれの割れ具合に分けて、修復方法を紹介していきます。
【軽度なひび割れ】ラップで覆い固める
軽度なひび割れであれば、アイシャドウをラップで覆い指を使って押さえるだけで、修復できることがあります。
ただし、力をかけすぎてしまうと返って割れた部分が広がってしまい、さらに悪化するため注意してください。
一時的に直せたとしても小さな衝撃を与えたり、使い続けたりすることで、再び割れてしまうことがほとんどです。
そのため、ラップでの直し方は応急処置と考え、1度試してみてすぐに割れてしまう場合は、他の方法で修復しましょう。
ラップで覆い固める手順
- 手順1割れたアイシャドウを覆えるほどの大きさにラップを切る
- 手順2切り取ったラップでアイシャドウを覆う
- 手順3指の腹で優しく圧をかけて固める
【軽度なひび割れ】水で固める
軽度なひび割れの直し方はラップで覆い固めるだけでなく、水を1滴ずつ垂らしあとに優しく押し固める方法もあります。
ラップして固めるよりも、水で湿らせてから押さえた方が直りやすいのは確かですが、この方法もあくまで応急処置と考えておきましょう。
水で濡らしたとしても完全に固まるわけではないため、修復したあとの扱いに注意が必要です。
また、アイシャドウに水を垂らしすぎると、さらにひび割れが酷くなるおそれがあるので気をつけましょう。
水で湿らせ固める手順
- 手順1適度なサイズにラップを切る
- 手順2割れた部分に水を1滴ずつ湿らせる
- 手順3ラップでアイシャドウを覆う
- 手順4指で優しく押さえる
【完全に割れている】化粧水で固める
アイシャドウが完全に割れてしまった場合は、1度ラップに取り出してから優しく圧をかけて砕いていき、粉末状にしたあとは化粧水を使用して固めましょう。
粉々にしたアイシャドウを指で綺麗に固めるのは難しいため、程よい大きさで表面が平らな物を使うと、見た目が悪くなることはありません。
また、作業する際はテーブルを汚さないためにも、キッチンペーパーやラップを下に敷くことをおすすめします。
化粧水で湿らせ固めたあとは冷蔵庫に入れ、2時間ほど冷やし乾燥させましょう。
粉末状にしてから化粧水で固める手順
- 手順1アイシャドウをラップに取り出し、優しく砕く
- 手順2パレットに砕いたアイシャドウを満遍なく広げる
- 手順3平らなもので表面を整える
- 手順4化粧水を少量加えて、全体的に程よく湿らせる
- 手順5平らなもので優しく押し固める
- 手順6冷蔵庫に入れ、2時間ほど冷やして修復完了
割れたアイシャドウを直したあとの扱い方
アイシャドウを直したあとの扱い方には、注意することが3つあります。
アイシャドウを直したあとの扱い方
●持ち運びしない
●早めに使い切る
●ブラシで塗る
たとえ、水や化粧水などで固めたとしても、強度は通常のものよりも低くなっているのが事実です。
扱う際は上記のことに気をつけながら、細心の注意を払いましょう。
持ち運びしない
基本的に修復したアイシャドウは外出先に持ち運ぶのではなく、自宅用として使用しましょう。
1度割れたものは新品なものよりも繊細なため、ちょっとした衝撃で再び割れてしまうおそれがあるのです。
ただし、保管場所にも気をつける必要があり「日光が当たる」「高温・高湿度」の部屋で放置するのは、品質の劣化が進行しやすいのでよくありません。
自宅の風通しがよい場所で保管することによって品質を維持しつつ、余計な衝撃を加えないため、最後まで使用できます。
早めに使い切る
割れたアイシャドウを直した際は、できるだけ早めに使い切りましょう。
元通りになったと言えど、割れていないものと比べると品質が低下していることに変わりなく、水や化粧水と混ぜることで、劣化しやすいのです。
劣化することにより、雑菌が繁殖し肌トラブルを起こしたり、発色が悪くなり綺麗に仕上がらなかったりします。
アイシャドウの使用期限の目安は、開封してから約1年以内と言われているので、期限よりも早い期間で使い切ってください。
ブラシで塗る
アイシャドウは「指」や「チップ」、「ブラシ」を使用して塗りますが、力が加わりにくいブラシでメイクしましょう。
1度割れてしまったアイシャドウは、非常に柔らかくなっており、少しの力でも崩れてしまうためです。
「普段は指やチップで塗っている」という方も、当然いらっしゃるでしょう。
指やチップにアイシャドウを付ける際は、圧を与えないよう表面上のみをかすめ取る意識を持って、使用してください。
アイシャドウの塗り方については、下記の記事で詳しく紹介しているので参考にしてみてください。
アイシャドウが割れたらリメイク
アイシャドウは明るい色から暗い色までカラーが豊富なため、ひと手間加えるだけで、多くの化粧用品にリメイクできます。
「割れたアイシャドウを直して再利用するのは、なんだか気分が下がる」と、思われる方も少なくありません。
上記のような方は、別のアイテムに再利用して使用するのがおすすめです。
ヒビが入ったからとすぐに捨てるのは勿体ないので、紹介するリメイクアイテムをぜひ試してみてください。
アイシャドウをリメイクできるアイテム
●ルースアイシャドウ
●クリームアイシャドウ
●リキッドアイシャドウ
●マスカラ
●マニキュア
●リップやチーク
ルースアイシャドウ
アイシャドウが割れたらそのまま砕き、ほかのケースに移すだけで「ルースアイシャドウ」として再利用できます。
砕くだけですぐに使用できるため、アイシャドウとしての発色や質感は変わりません。
また、粉末状にしておくことで「他のアイテムにリメイクしたい」というときにも、簡単に再利用できます。
手間をかけずに使い直ししたい方やどのアイテムにリメイクするか悩まれる方に、ルースアイシャドウはおすすめです。
クリームアイシャドウ
スキンケアで使用する乳液や保湿クリームを、割れてしまったアイシャドウと混ぜることによって、「クリームアイシャドウ」にリメイクできます。
作り方は簡単で、アイシャドウと乳液・保湿クリームを容器に移し、つまようじや綿棒などでかき混ぜます。
混ぜながらテクスチャーや色味を観察し、自分好みな状態になるまで量を調節していき完成です。
余ってしまったアイシャドウは、その日の気分に合わせてカラー調節する際に使用したり、他のアイテムにリメイクしたりするために保管しておきましょう。
リキッドアイシャドウ
アイシャドウと保湿用オイルを混ぜ合わせることで、「リキッドアイシャドウ」や「アイライナー」へと早変わりします。
リキッドアイシャドウやアイライナーの作り方は、クリームアイシャドウと同じです。
ただし、オイルを加えすぎるとベタつきが見られるため、1滴垂らすごとに混ぜていき、様子を見ながら調節しましょう。
自分好みの滑らかさにできたらリメイク完了です。
マスカラ
何らかの原因により崩れてしまったアイシャドウは、「マスカラ」にもリメイクできます。
チップなどに付けたアイシャドウをまつ毛へ少量塗ったあと、ツヤを与える「クリアマスカラ」で仕上げると発色がよくなります。
マスカラもアイシャドウの量で色味を調節できるので、少しずつ塗っていきましょう。
マニキュア
アイシャドウのリメイクアイテムには、何と「マニキュア」も挙げられます。
作り方はアイシャドウを空き瓶に入れ、マニキュアに付属しているブラシなどを使い、ベースコートとよく混ぜることで簡単にできます。
大きな粉末をそのまま入れてしまうと溶け切らず、ベースコートの中に粒として残ってしまうため、できるだけ小さくなるまで砕くよう注意してください。
また、綺麗な仕上がりにするためにも、自作のマニキュアを爪に塗ったあとは、トップコートを必ず重ねましょう。
リップやチーク
赤やピンク系のアイシャドウは、「リップ」や「チーク」としても活用できます。
リップとしての使い方は、粉々にしたアイシャドウを指に取り、優しく唇に叩き込むだけなので手間がかかりません。
また、チークとして使う場合も、砕いたアイシャドウをブラシに付けるだけで、簡単に再利用できます。
どちらも手間をかけずに使用できるため、ぜひ試してみてください。
【まとめ】アイシャドウが割れる原因は衝撃や使い方にあり
アイシャドウがよく割れる方は、以下の原因が挙げられます。
アイシャドウがよく割れてしまう原因
●外的な衝撃によるもの
●化粧ポーチの中に隙間がある
●アイシャドウを特定の箇所から使う
アイシャドウは厚さが薄いことから、持ち歩くときのちょっとした振動で割れることが多々あります。
しかし、コットンをパレットに詰めたり、化粧ポーチにタオルを入れたりすることで、簡単に防げます。
また、割れたからと言ってすぐに捨てるのは非常に勿体ないため、紹介した直し方やリメイク方法をぜひ実践してみてください。